2月10日から競技がスタートした四大陸選手権2023。
10日には、男子シングルのショートプログラムが行なわれ、三浦佳生選手の好演による首位通過で喜びの声が寄せられる一方、続くフリーに向け、心配の声も寄せられています。
富士山の五合目に当たる1,800m越えの高地に位置する、アメリカ・コロラドスプリングスを会場に開催されている今大会。
公式練習では、高地によるジャンプの回転への調整を気にしていた3選手ですが、やる気に満ち溢れたよい練習、そして調整となっていました。
その3選手のうち最初に登場したのは、島田高志郎選手。
「シング・シング・シング」のリズムに乗り、冒頭の4回転サルコウを華麗に決めるも、続く連続ジャンプでミスが…。
それでも表現力は素晴らしく、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が送られていました。
疲れてくるであろう後半も、キレのあるスケーティングと素敵な笑顔で、フィニッシュ後も笑顔が飛び出していた島田選手。
中盤のミスを悔やむように頭を抱える姿もありましたが、この演技で74.06点を獲得し、10位通過となっていました。
続いて登場したのは、「目標はもちろん優勝!それだけを狙って来ている」と熱く語ってくれていた三浦選手。
今シーズンのグランプリシリーズなどでも沸かせた「ミケランジェロ70」のリズムに乗り、スポーツカー並みの爆速演技を披露。
冒頭の4回転サルコウではお手つきがありましたが、トリプルアクセルで立て直すと、情熱的なリズムに乗り連続ジャンプも成功。
フィニッシュ後は、流石に疲れた表情を見せていた三浦選手ですが、この演技で91.90点をマークし、見事首位通過となっていました。
そして日本勢最後の登場となっていたのが、佐藤駿選手。
左肩のケガから復帰となっていた今シーズン、グランプリファイナル進出を果たすなど好調をキープ。
「Carol of the Bells」の曲にのり滑り出すと、冒頭の3回転の連続ジャンプを見事成功。
しかし、続く4回転トウループで転倒が…。
その後、トリプルアクセルを決めるなど、しっかりと立て直した佐藤選手。
フィニッシュ後は、疲れた表情を見せていましたが、この演技で80.81点を獲得。
キスクラでは、この得点と6位通過に頭を抱えていました。
このカテゴリーでは、ジャンプに苦しんだり、フィニッシュ後に疲れ切った表情をしたりする選手が多いことから、SNS上ではフリーに向け、ジャンプの調整や体力面の心配をする声が数多く寄せられていました。
そんな男子シングルのフリーは、公式練習をはさみ、1日空けた12日10時15分からのスタートとなっており、その後、表彰式が行なわれることとなっています。