今や、名実ともに世界トップペアとなっている、りくりゅうこと、三浦璃来選手と木原龍一選手。
氷上で魅了する2人ですが、リンク外でもファンの方々を"ほっこり"させてくれることでも、たびたび話題となっています。
三浦選手が、肩にケガを負った状態からのスタートとなった今シーズン。
十分なトレーニングを積めないまま出場したスケートカナダで優勝を飾ると、先日の四大陸選手権まで負けなしの4連勝となっているりくりゅう。
そんなりくりゅうの2人は、リンクサイドで熱くハグをし、演技に向けて気持ちを高めることで有名ですが、一度演技を終えると、仲の良い親子や兄妹のような関係性で、仲良し面白トークを繰り広げてくれています。
今回は、そんな2人が繰り出す氷上と同レベルか、それよりも"ほっこり"とさせてくれる2人の息の合ったトークを、過去のインタビューや2人のSNSなどから振り返ってみたいと思います。
りくりゅうペアとして、結成間もない3ヶ月目に公式戦初出場した東日本選手権では、ペア結成に至るまでの流れを語ってくれた2人。
初めての出会いのことを、お互い
「しゃべりづらかった」
「あまりイメージがない」
と赤裸々に告白。
それが3ヶ月後には、
「からかってくるんですよ。すごいディスってくるよね」
と三浦選手が語ると、木原選手が
「めっちゃ厳しいのと、こうやってからかって、バカみたいなことを言ってくるのとどっちがいい?」
と返す仲良しっぷりを発揮。
その後の全日本選手権に向けてのインタビューでは、リンク上と違い、私生活では全く合わないことを語った上で、
「三浦さんはヘラジカが好きとか注射を打つのが怖いとか、僕はしっかり観察してます」
と語る木原選手に対し、
「でも、精神年齢低いよね!」
と三浦選手が、9歳という歳の差を全く感じさせない、鋭い切り返しで、その場の雰囲気を一気に和やかにするなど、競技でも私生活でも充実した4ヶ月を過ごしたことを語っていました。
しかしその後、2020年に開催された四大陸選手権で8位という成績を残したのを最後に、長いコロナ禍に…。
練習どころか、買い物に行くにも制限がかかる中、慣れないカナダでの生活を、2人、そしてコーチやチームメイトと乗り切ったりくりゅう。
しかし、この期間があったからこそ、精神的に成長したと語る2人。
「私たちには先に試合があるから、ここでくじけてはいけない」
として迎えた、オリンピックシーズンとなるチャレンジャーシリーズのオータムクラシックでは、見事優勝。
その際は、フリーの演技後、新型コロナ対策でソファーが置かれていないキスクラに移動すると、表示された数字が見えず、2人とも、どんどんカメラに向かって歩み寄り、互いに子どものように喜ぶ姿が映されていました。
そんな2人は、ペア結成初となるオリンピック、北京大会で大ブレイク。
団体戦から個人戦までが、カテゴリー的に最も期間が長く、どうやってモチベーションを保つか尋ねられた2人は、
「おいしいものを食べる」
と即答。
木原選手が、
「三浦さんは携帯の待ち受け画面が、ファストフードの画像になっている」
と暴露すると、三浦選手は
「何でバラすの?」
と照れながらも、待ち受け画面がピザであることを明かしてくれていました。
そんな2人は、団体戦で日本初となる銅メダル獲得に大きく貢献し、個人戦においても史上最高順位となる7位入賞を果たした2人。
大会後、メディアの取材に対し
「4年後、8年後も一緒に走り続ける」
ことを公約。
しかし、木原選手は
「2人ともまだまだ子どもみたいなものですし、僕も喜び方が『小学生みたい』とよく言われるので、もうちょっと大人にならないと…」
と笑いながら語ると、すかさず三浦選手は、
「子どもっぽいというか、ほとんど子どもなんです!もしかしたら4年後や8年後は、私のほうが"お姉さん"っぽくなっているかもしれませんね」
とリンク上での相性に負けないくらいの、息のあったトークを繰り広げてくれていました。
また、木下グループの新ウエア撮影会では、髪をセットされながら、ホテルでのイタズラ電話の話をする木原選手に対し、負けず嫌いを発動した三浦選手ですが、携帯電話を充電するとなると、すかさず
「お願いします!」
と可愛くお願いした三浦選手。
そして、メディア出演の際に、何度も話題に上っている三浦選手の"ガサツ"な部分、特に料理の後片付けについて、木原選手から止められていることを語ると、
木原選手は「カナダのシンクは高いから(僕がやってるんだよ)」と言い訳。
「(どうせちゃんと綺麗にしたいんでしょ!)」
とばかりに、鋭い目つきで木原選手を眺めた三浦選手。
そんな話が盛りだくさんとなっており、木原選手の『トロントのお母さん』ぶりが垣間見えていました。
さらに、
「もうちょっと優しくしてくれてもいいんだよ」
と語っていた三浦選手でしたが、実際には、木原選手の深い懐や、常に見守ってくれる姿に感謝しているとのことでした。
最近では、富士山の五合目にあたる1,800m越えの過酷な環境で闘った四大陸選手権において、演技後、倒れ込んだ木原選手は
「本当にきつかった…」
と語る一方、すかさず
「龍一くんはいつも倒れこむんですけど」
と突っ込んだ三浦選手。
すると、木原選手からは
「おい!」
と『余計なことを言うんじゃない!』とばかりに、三浦選手に注意をする微笑ましい姿などが見られました。相変わらずの仲の良さを見せつけてくれていました。
そんな2人は、続く3月末の世界選手権で優勝すると、日本フィギュアスケート界初となる『年間グランドスラム』を達成するという、新たな歴史の1ページに王手をかけている状況となっています。
しかし、2人のことですので、きっと
「さいたまって何が美味しんだろうね?」や、
「日本帰ったら何したい?」
など、楽しい話題で盛り上がりながら、厳しいトレーニングに励んでいるのでしょうね。