スロベニアを会場に、4月15日から競技がスタートしたトリグラフトロフィー2023。
国際大会最終戦となる今大会も、今シーズン世界を沸かせた島田麻央選手やはるすみペアの『はる』と『すみ』ら日本勢が好発進をし、独走体制に入っています。
過去に、多くの日本勢が優勝を飾り、沸かせてきた今大会には日本勢としてシニア・ジュニアの男女シングル8選手が参戦。
過去数年は出場自体もなかなかなかったこともあり、今大会の日本勢の活躍に期待の声が寄せられていました。
そんな中、まず行なわれたのはジュニア男子のショートプログラム。
中田璃士選手は、このタイミングでまさかの新プログラムを披露し、65.42点で2位。
中村俊介選手は今シーズン世界で戦い磨かれた華麗な演技で74.67点を獲得し、見事首位通過となっていました。
続いて、ジュニア女子のショートプログラムに、はるすみペアの村上遥奈選手が4番滑走に登場。
シングルとの二刀流となっていますが、シングルとしての演技も流石の一言。
冒頭の3回転連続ジャンプを決めるなど、ノーミスの華麗な演技で63.16点となり2位通過に。
そんな村上選手を抑えて首位通過となっていたのが、今シーズン全勝中の島田選手。
得意の3回転ジャンプなどを次々と決めるだけでなく、ステップやスピンも全てレベル4。
さらに、アイスショーなどで磨かれた表現力で、72.90点で断トツの首位となっていました。
そして、シニアの男子ショートプログラムでは、パートナーの村上選手の好演で奮起した森口澄士選手が登場。
こちらも二刀流を貫いており、冒頭の華麗なトリプルアクセルを決めると、豊かな表現力で魅せ、ほぼノーミスの79.47点で2位通過となっていました。
このカテゴリーで首位となっていたのが、世界ジュニアやジュニアグランプリファイナルで3位となっていた吉岡希選手。
冒頭のコンビネーションジャンプを華麗に着氷させると、圧倒的世界観に惹き込んでくれた吉岡選手には、自己ベストとなる82.42点が与えられていました。
そして、シニア女子では、吉田陽菜選手がノーミスの演技で、69.79点を獲得し首位となると、青木祐奈選手も音響トラブルに見舞われながらも落ち着いて臨み、ジャンプのミスをしっかりリカバリーする高い集中力で、57.22点で2位となっていました。
この若き日本勢の好発進をご覧になった方々からは、
「全カテゴリーでワンツーだ♪これは、日本の完全独走体制だね!」
「うちのはるすみは、ペアだけじゃなくてシングルもすごいんですよ♪」
などの称賛とともに、続くフリーへの期待の声が寄せられていました。
なお続くフリーは、16日16時から行なわれることとなっており、日付が変わった17日1時過ぎに全カテゴリーの結果が出揃うこととなっています。