スロベニアを会場に開催されたトリグラフトロフィー2023。
4月16日から17日にかけては、ジュニア・シニアのフリーが行なわれ、島田麻央選手やはるすみペアの『はる』と『すみ』らが好演を見せ、全カテゴリーで上位を独占する、『金銀祭り』となりました。
前日に行なわれていたショートプログラムでも、出場したジュニア・シニアの8選手全員がそれぞれのカテゴリーでワンツー通過するという状況に、ファンの方々から称賛と喜びの声が寄せられており、この日のフリーにも大きな注目が集まっていました。
ジュニア男子では、2位通過の中田璃士選手が冒頭でミスがあるも、その後健闘し、総合184.45点で2位。
そして、首位通過の中村俊介選手は、なんと新プログラム「ナザレの子」で4回転トウループ2本構成に挑み、ミスがあるも総合197.43点で見事優勝を飾っていました。
続くジュニア女子では、2位通過となっていたはるすみペアの村上遥奈選手が、冒頭のコンビネーションジャンプを華麗に着氷させると、そのままの勢いでノーミス、そして魅せる演技でフィニッシュ。
このフリーで得点をさらに伸ばし、総合183.71点で2位となっていました。
そして、このカテゴリーで圧巻の優勝となっていたのが島田選手。
スターズオンアイスなどの疲れもあるのか、4回転ジャンプを回避するも、得意のトリプルアクセルも両足着氷となっていましたが、それ以外で魅せ、総合212.32点という高得点で優勝となっていました。
またシニア男子では、ペアでパートナーの村上選手の好演に触発された森口澄士選手が奮起。
2位通過で少しでも得点を伸ばしたいところでしたが、中盤のジャンプで堪える部分が出てしまい、首位にわずか及ばずの、総合232.79点で惜しくも2位となっていました。
そんな森口選手から逃げ切って優勝を飾ったのが、吉岡希選手。
吉岡選手もジャンプでミスがあるなど、完璧な演技とはなりませんでしたが、これまで世界で闘って磨いてきた豊かな表現力などで魅せ、総合238.36点を獲得し、見事優勝を飾っていました。
そしてシニア女子でも、2位通過の青木祐奈選手がコンビネーションジャンプなどを華麗に決め、ノーミスの総合185.92点で2位。
首位通過の吉田陽菜選手も転倒がありましたが、その他で完璧な演技を披露し、圧巻の総合211.46点で見事優勝となっていました。
その後、各カテゴリーの表彰式がリンクではなくロビーで行なわれ、1位から3位まで以外の選手たちも表彰されるなど、アットホームな雰囲気で進行。
上位を独占した日本勢だけでなく、各国の選手たちも素敵な笑顔で、今シーズン最終戦を終えているようでした。
この日本勢の素晴らしい演技と結果、そして心温まる表彰式の様子をご覧になった方々からは、
「日本が金銀独占!そして素敵な大会だった♪」
などといった声が寄せられていました。