年間グランドスラムという偉業を達成するだけでなく、最終戦となる国別対抗戦で自己ベストを更新するなど、最高のシーズンを終えたりくりゅうペア。
そんな2人を、またもIOC(国際オリンピック委員会)が特集を組み、2人の今後に大注目する記事を投稿してくれています。
「ペアを組んだ当初、世界選手権で優勝することを考えたことがありませんでした」
との2人の言葉から書き綴られたこの2人の特集記事。
冒頭に、グランプリファイナル、四大陸選手権、そして世界選手権を全て制覇したことを前置きし、今シーズンを振り返っています。
シーズンインは、三浦璃来選手の左肩のケガにより、「低い期待値」でのスタートだったことを明かし、木原龍一選手はその時のことを
「7月末から9月までペアの練習が一切できなかったので、今シーズンは厳しいかなというのが最初の印象です。
世界選手権にギリギリ間に合ったらいいかなと考えていました…」
と振り返り、今シーズンの自身らの活躍は、微塵も感じていなかったことを告白。
それでも、10月に行なわれたグランプリシリーズ・スケートカナダでは、2人での練習が数回しかなかったにもかかわらず優勝。
これについて、木原選手が
「期待値が低かったのは逆によかったのかもしれないですね!」
と語ると、三浦選手は
「たくさん練習はできなかったんですけど、少ない時間でどれだけ濃い練習ができるかというのを今シーズン考えて練習することができたので、それがここまで来られた理由かなと思います。
グランプリシリーズも出られるかわからなかった状況で、本当に少ない期間の練習でまとめられることができたのは、大きな自信になりました!」
と濃密で充実したトレーニングが行なえたことに、胸を張っていました。
そんな2人の最高のコーチであるブルーノ・マルコット氏は、2人のペア結成当初から
「お前たちは世界トップ10に入れる実力をもっている。だから、胸を張れ!」
と言い続けてきたそうですが、木原選手は当初、あまり聞いていなかったそうです。
しかし、このマルコット氏の語っていたことを実感したのが、2021年にストックホルムで開催された世界選手権。
コーチの語る『10位』というまさかの結果に、驚いた木原選手は
「コーチのおっしゃっていた結果を出せるようになってきた。
じゃあコーチの言うことを聞いて、このままいったら、そういった目標を達成することができるんじゃないかと思えるようになりました!」
と当時を振り返り、その後のグランプリシリーズや北京冬季オリンピックなどでの活躍、そして今シーズンの躍進を回想していました。
そんな2人についての最終目標を、マルコット氏は
「2026年のミラノ・コルティナオリンピックで表彰台の頂点に立つこと!」
と明言。
これを語ってくれたのは、3月末の世界選手権で優勝を飾り、年間グランドスラムを達成した直後だったそうです。
IOCのインタビューで、そう答えたマルコット氏の側で木原選手は
「今はまだ夢かもしれないですけど、僕たちがペアを結成してから歩んできたように、また新たに目標を立てて、先生の言葉を信じてやっていったら、そういった日が来ると信じたいなと思っています!」
と答え、三浦選手も、
「ペアを組んだ当初、世界選手権で優勝するっていうのを考えたことがありませんでした。
それを考えると1年1年の成長があると思うので、あと3年頑張れば、その夢が目標になるかなと思います」
と力強く語ってくれていました。
さらに、これまでも「日本ペア界の将来のために…」と常々口にしていた木原選手は、
「フィギュアスケートって突然人気が出るわけではないんです。
オリンピックで、どなたかがメダルを取られたりして、そこからたくさんの方々から注目されるようになる。
世界選手権のメダルを獲得したあの日が、そういう日になって欲しいなと思います!」
とペアの新たな歴史を切りひらいてきた自身らへの注目だけでなく、日本フィギュアスケート界の将来に対しても、大きな夢を力強く語ってくれていました。
そんな2人に大注目をしているIOCですが、真面目な記事かと思いきや、「寝坊しがちなのは?」などといった質問を連発する「◯◯なのはどっち」動画など、おもしろ動画なども添付し、溢れる魅力も伝えていました。