北朝鮮との五輪アジア最終予選を前に、アウェーでブラジルとの国際親善試合2連戦に臨んだサッカー日本女子代表・なでしこジャパン。12月3日からの2戦目は、無失点で抑え込みながらの2得点と、きっちりリベンジを果たす日本を、海外メディアも絶賛しています。
来年2月のホーム&アウェーでの五輪アジア最終予選に向け、FIFAランク的に拮抗したブラジルとの親善試合初戦で3-4と敗れるも、フィジカルの強さや連携など、様々な課題が見つかり、親善試合としては見応えと課題のある試合に、ファンの方々は大興奮。
しかし、ミスからの失点が多いことや、『どんな相手や場所であっても初見で実力を発揮しなければいけない!』と感じていたファンの方々も多く、2戦目となるこの試合には、1戦目からの修正をしてきっちりリベンジを果たすことが、なでしこの選手たちに求められていました。
第2戦は日本時間3日23時に、サンパウロ市内のスタジアムに多くのブラジル人サポーターが集結し、前戦よりも熱く、強いアウェー感の中キックオフ。日本は2戦連続で期待の若手・古賀塔子選手を投入し、この日も前戦同様の4-3-3のシステムでブラジルを迎え撃ちます。
VAI, BRASIL!
— Seleção Feminina de Futebol (@SelecaoFeminina) 2023年12月3日
📸 Staff Images Woman/CBF pic.twitter.com/uGFAwYmPkI
試合序盤には、ブラジルの攻撃でクリアミスがゴールポストに当たり、あわやオウンゴールというシーンもありましたが、その後は落ち着いてプレーをした日本。前半17分には、コーナーキックからのセットプレーで南萌華選手がシュートを放つと、見事嬉しい先制点に…。
さらにその2分後には、左サイドからのパスをゴールまで距離がある位置で受けた田中美南選手が、思い切りの良さを活かしその場からシュート。相手キーパーがこのシュートをセーブすることができず、貴重な追加点でリードを広げると、その後は守備でも魅せた日本。
前半中盤や後半はブラジルの猛攻を受けるシーンもありましたが、田中桃子選手や清水梨紗選手らの懸命な守りでゴールを割らせない粘り強さを見せ、途中、宮澤ひなた選手の負傷交代というアクシデントもありましたが、見事2-0とリベンジを果たしたなでしこジャパン。
この試合の様子は、ブラジルで放映されたり世界に向けても配信されたりしていたようですが、多くの海外メディアも次々と報じているようで、世界三大通信社の一つであるAP通信は「サンパウロでの女子サッカー親善試合は日本がブラジルを2-0で下す!」とのタイトルで、南選手や田中選手が得点したことに加え、これらのゴールにより「サンパウロの朝の暑さに耐える13,000人のファンを失望させた…」と前戦の勝利に喜び連勝を期待していたファンも、その爆発的な攻撃力が抑えられる日本の対応力に、脱帽していたことを書き綴っていました。
深夜にも関わらず、配信でこの試合をご覧になったファンの方々からは
「2-0でブラジルに勝利は嬉しい!
やられたらやり返すなでしこが最高だ♪」
などといった称賛の声が続々と寄せられていました。