中国・マカオを会場に予選ラウンド第2週がスタートした、バレーボールネーションズリーグ2024女子。3勝1敗で今大会6位となっていた日本代表(火の鳥NIPPON)は、世界ランク2位のブラジルに2-3で敗れるも、その実力の高さに世界が驚愕する事態となっています。
今大会において一つでも勝利を手にし、予選ラウンドの突破、そしてパリ五輪出場を決めたい日本。日本時間28日からスタートしたマカオラウンドでは、日本はブラジル戦からスタートし、最後にはホスト国・中国と対戦するという険しいスケジュールとなっていました。
海外メディアや日本のファンの方々からも、「第2週は初戦のブラジル戦が日本にとって大事になってくるだろう…」と言われるほど注目が集まっていたこの試合。第1セット序盤から日本がリードする展開となるも、ブラジルもジリジリと差を詰め一時逆転されます。
しかし、ここから粘り強いのが今の日本。ブロックからレシーブで繋ぎ、石川真佑選手や古賀紗理那選手らが得点を重ね、26-24でこのセットを先取。第2セットも序盤から一進一退の攻防が続きますが、相手エースのスパイクを止められず24-26で振り出しに戻されます。
なんとか流れを呼び込みたい日本は、第3セットもレシーブからボールを繋げ、相手の気持ちが切れるまでボールを返し続けます。その日本らしいバレーで点差を少しずつ広げると、最後は古賀選手がサービスエースを決め、25-19で勝利まであと一歩まで相手を追い詰めます。
しかし、第4セットはガビ選手の強烈なスパイクなどで日本を突き放し20-25とすると、最終第5セットまでもつれる手に汗握る展開となり、日本は最後の最後まで粘り強さを見せましたが11-15で敗れ、マカオラウンドの初戦を勝利で飾ることはできませんでした。
#ネーションズリーグ 2024予選ラウンド第2週、#バレーボール女子日本代表 はブラジルにセットカウント2-3で敗れ、本大会の通算成績を3勝2敗としました。
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) 2024年5月28日
次戦は日本時間30日(木)17:00からのフランス戦です。
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この試合をご覧になっていた日本のファンの方々からは、
「ブラジルは世界ランク2位だけど、今の日本なら勝てなくはなかった相手だった気がするな…」
「昨年と比べたら日本は相当強くなった!
本当に惜しかったよ!」
などの声が続々と寄せられていました。
この試合後、ブラジルバレーボール協会公式SNSから自チームの勝利を称賛する投稿が続々。これらの投稿の中には、「日本との壮絶な戦いの末に勝利したブラジル!日本は守りが固く、ラリーの応酬となる激しい展開で我々を追い詰めた…」と日本の強さを称賛。
また、バレーボール専門メディア・Volleyball Worldが配信しているハイライト動画には、
「試合には負けたが日本のバレーは素晴らしかった!」
「このゲームで心臓発作を起こしそうになった…
負けはしたが日本は強さを証明してくれた!」
などの声も寄せられています。
3勝2敗となりながらも、この日終了時点で6位をキープしている日本。続く第6戦は、日本時間30日17時から世界ランク15位のフランスと対戦することとなっています。