パリ五輪への出場権獲得を目指し、バレーボールネーションズリーグ2024で躍動している女子日本代表(火の鳥NIPPON)。6月13日のカナダ戦では、2セットを先取するもその後立て続けに3セットを奪われ敗れた日本に、ファンの方々から励ましの声が寄せられています。
福岡ラウンド初戦となる前日の韓国戦では、3-0で気持ちよくストレート勝利していた日本女子代表。すでに出場を決めている男子代表とともに、パリ五輪の舞台でメダルを目指す女子代表は、この試合前まで世界ランク6位でアジアトップをキープしていました。
そんな日本のこの日の相手は、世界ランク10位のカナダ。日本から見れば格下ではあるものの、パリ五輪出場枠を争うライバルチームの一つであり、この試合前まで切符獲得圏外となっているカナダが、死に物狂いで勝利を獲りにくることは明らかとなっていました。
そんな激しい展開が予想されたこの試合の第1セット。日本はパワーと高さで勝るカナダに序盤リードを許すも、古賀紗理那選手と石川真佑選手の連続スパイクなどで中盤追いつくと、サーブで崩してからのブロックポイントで勢いに乗り、25-23でこのセットを取ります。
続く第2セットは日本が序盤リードするも、カナダが気迫のこもったサーブやスパイクで追いつくと、すかさずタイムを取った日本。すると、福留慧美選手のスーパーレシーブもあり流れを引き寄せると、最後はブロックで相手の攻撃をシャットアウトし、25-22で連取します。
しかし、あと1セットを取り勝利すると、パリ行きが決まるというプレッシャーのかかった第3・第4セットを続けて落としてしまった日本…。最終第5セットは、日本のブロックでスタートするも、手に汗握る一進一退の攻防を制することができず、14-16で落とすことに…。
この試合で日本の勝利が決まれば、その瞬間に予選を残り2戦を残してパリ五輪出場を決めていた日本ですが、パリ行きは翌日以降に持ち越しとなり、日本の勝利後に予定されていた、パリ五輪出場決定のセレブレーションを心待ちにしていた会場の方々からも落胆の声が…。
試合後、石川選手はメディアのインタビューに対し「最後競った場面で勝ちきれなかったところは残念…。明後日のセルビア戦に向けて、またしっかり準備していきたい…」と笑顔はなく険しい表情で語ってくれており、他の選手たちも悔しさを滲ませていました。
海外メディアのVolleyball Worldは、公式SNSで「カナダのオリンピックの夢はまだ生きている!」とのコメントでこの試合の最後の場面を報じており、添付された動画には歓喜するカナダに対し、悔しさを露わにする日本の選手たちの様子が映されていました。
CANADA'S OLYMPIC DREAM IS ALIVE!
— Volleyball World (@volleyballworld) 2024年6月13日
A reverse sweep by Alexa Gray, Brie O'Reilly, Kiera Van Ryk & @VBallCanada 🇨🇦 against Sarina Koga & Japan 🇯🇵.
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パリ行きが持ち越しとなった日本は1日休息を挟み、15日19時20分から世界ランク8位のセルビアと対戦することとなっておりり、この試合でのパリ行きが決められるかに注目が集まっています。