インドネシアで開催されているバレーボール男子U20アジア選手権において、快進撃をみせていたU20男子日本代表の選手たち。準決勝で韓国とのセミファイナルに臨んだ日本は、2セットを先取され第3セットから逆襲を開始すると、AVCが驚きをもって報道しています。
プールC予選ラウンドにおいて、インド・バングラデシュ・クウェートを下し首位通過していた日本。2次ラウンドにおいても初戦のサウジアラビア戦をストレート勝利すると、続く開催国・インドネシアにもストレート勝利し、日本時間7月29日夜に韓国戦を迎えていました。
この試合を前に、主催するAVCからは「アクション満載のトップ8ラウンドが終了し、準決勝の組み合わせと最新のスケジュールが決定!無敗の日本は手ごわい韓国との対戦が決まった!」と報じられるなど、アジアでも力の強いチームの激突に注目が集まっていました。
そんなこの試合の第1セットから韓国は牙を剥き、昨年アルゼンチンを会場に開催されていたU19世界選手権で、ベストアウトサイドスパイカーとなっていたイ・ウジン選手らを中心とする激しい攻撃で日本の守備は突破され、20-25と先取されると、続く第2セットも連取されます。
しかしここからが強かった日本。第3セットは拾い繋ぐ日本バレーを展開し流れを引き寄せ25-21と反撃の狼煙を上げると、続く第4セットも狙いすませたブロックで相手の攻撃をシャットアウト。25-21と2セットを連取し、勝負を最終第5セットに持ち込みます…。
日本の流れのまま挑んだ第5セットでしたが、韓国も意地をみせチームワークでこのピンチを乗り切ると、11-15と惜しくも敗れてしまった日本。
この惜しい敗戦ながらも、終盤の逆転劇を披露した日本選手たちには、
「惜しかった!3位決定戦も頑張ってください!」
「韓国にフルセットの末に負けてしまったけれど、上位4チームは来年開催のU21世界選手権の出場権は獲得出来たわけなので、明日のインドネシアとの3位決定戦は勝って終わろう♪」
などと前向きなコメントが、世界中のファンの方々から寄せられていました。
またこの試合の様子を連日報じているAVCは、公式サイトでこれらセミファイナルラウンドの様子を投稿しており、日本対韓国については、序盤の韓国の猛攻に次いで第3セットからの日本の逆襲劇、そして手に汗握る最終第5セットの様子を写真とともに記述すると、「韓国は激しくスリリングな5セットの末、手強いライバルの日本を打ち負かし大きな恐怖を生き延びた!」との表現で韓国の決勝進出を報じていました。また、日本について得点を重ねた尾藤大輝選手や、小野駿太選手の活躍などもともに報じていました。
残念ながら決勝戦に進むことはできなかった日本ですが、日本時間30日夜に行なわれるホーム・インドネシアとの3位決定戦において、きっといい試合を展開しメダルを持ち帰ってくれることでしょう。