8月3日のパリ五輪男子サッカーの準々決勝において、スペイン代表と対戦したサッカーU-23日本代表。準決勝進出に向け果敢に攻めた日本でしたが、VARでのゴール取り消しやバーに嫌われる場面もあり、0-3で大会を終えた日本に国内外から労いの声が寄せられています。
対戦前には、FIFAから「スペインへ3年越しのリベンジに燃える日本」とのタイトルの記事が投稿されるなど、世界中から大きな注目を集めていたこの試合。近年国際大会においても重要な試合で両者が激突し、その勝者が大会を収めるなど両者にとって大一番となっていました。
互いに少し緊張感が感じられたこの試合の前半序盤、いきなりフェルミン・ロペス選手がGK小久保玲央ブライアン選手の腕を弾く強烈なミドルシュートを放ち先制したスペイン。日本は今大会初失点となり、まずは同点に追いつきたいとしていた前半終了間際に事件が…。
キャプテンの藤田譲瑠チマ選手からの鋭いパスを、ペナルティーエリア内で受けた細谷真大選手が、反転しながら相手を振り切りシュートを放つとゴールに…。と思われたのですがVARにより、これが細谷選手のオフサイドとみなされ幻のゴールとなっていたのです。
🚨GOAL | Spain 1-1 Japan | Mao Hosoya
— SimplyGoal (@SimplyGoal) 2024年8月2日
JAPAN HAVE EQUALIZED!pic.twitter.com/jDI9PjcyK2
劣勢で前半を折り返し、迎えた後半も日本は幾度となくいい形でチャンスを作りますが、相手GKのファインセーブやクロスバーに弾かれるなど得点が奪えない日本に対し、スペインは2点を追加し日本は0-3と点差を広げられて試合終了となると、ピッチに崩れ落ちた選手たち。
この試合をご覧になっていた日本の方々からは、
「審判に納得いかないところがあってもやもやする部分はあるけど、本当によく戦い抜いたと思います!」
「こんなにいいチームを応援できて幸せだったし、本当に楽しかった!」
など続々と労いの声が寄せられていました。
🔹U-23日本代表🔹
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) 2024年8月2日
何度も相手ゴールへ迫るも、悔しい敗戦。
メダル獲得を目指したパリオリンピックは、ベスト8という結果で終えました。
最後まで戦い抜いたU-23日本代表への応援ありがとうございました。#ともに掴もう最高の瞬間を @Olympics #Paris2024 #パリ2024 @TeamJapan #TeamJapan… pic.twitter.com/HPffxlxohZ
またアジアを代表し躍動していた日本の活躍を、AFCが「日本の希望はスペインによって潰えた…」とのタイトルで、3年越しのリベンジを果たそうと総力戦で挑んだ日本の手に汗握るプレーや、得点を奪われながらも最後のホイッスルが鳴るまで攻め続けた姿勢を称賛。
またスペインサッカー連盟からは、日本に勝利し準決勝に駒を進めたとする記事が投稿されており、その中で試合序盤からよく組織された日本のDFに苦しみながらも得点したこと、細谷選手の幻のゴールにはヒヤヒヤしていたことなど、日本をリスペクトした表現も…。
また、海外の方々からは
「日本のゴールは審判たちによって奪われた!
あれは本当にオフサイドなのか?」
「審判がサッカーを台無しにしている。
彼らのせいでサッカーは退屈なスポーツになってしまった…」
など日本に勢いをもたらすはずのゴールに不満の声も…。
この試合後、藤田選手は「悔しいがみんなとここまで戦えてよかった」と語り、大岩剛監督も「選手たちは非常によく頑張ってくれた」と語ったU-23日本代表の姿は、日本だけでなく世界中に勇気を届けてくれていました。