バレーボール・U17女子世界選手権において、初代女王の座を目指し開催国・ペルーとの準々決勝に挑んだ日本。会場を埋め尽くすペルーファンからの大声援に背中を押されたペルーでしたが、自力で勝る日本はアウェーの壁を乗り越え、見事準決勝進出を果たしています。
グループDで、チャイニーズタイペイやプエルトリコ、そしてクロアチアを下し首位通過していた日本は、ラウンド16においてもエクアドルを3-0のストレートで倒していました。そんな日本の準々決勝の相手は、ラウンド16でアルゼンチンにフルセットの上勝利したペルー。
開催国ということもあり、会場には溢れんばかりのファンの方々から熱い声援が送られており、海外メディアのVolleyball Worldも公式サイトでその熱量を報じるほど…。そんなペルーの躍動を、地元メディアも次々と取り上げお祭り騒ぎとなっているようでした。
この日も会場のチケットが数分で完売するほど、大勢の方々が駆けつけたペルーとの準々決勝第1セットは、ペルーの声援に少し驚いたか相手の得点からスタート。それでもすぐに鋭いスパイクなどで応戦し、その後の一進一退の攻防から中盤抜け出すと、25-21で先取した日本。
大事なセットを奪えたことでアウェーの緊張もほぐれてきたのか、続く第2セットは日本の怒涛の4連続ポイントからスタート。その後も相手のスパイクを拾い続け、強烈なバックアタックやミドルの鋭いスパイクを打ち続けた日本が、25-15と連取し第3セットに臨みます。
波にのる日本でしたが、地元ファンの大声援を受け意地を見せるペルーが喰らい付き、中盤まで一進一退の熱い攻防を繰り広げます。それでもリードを許していた終盤から、ブーストをかけた日本は次々と強烈なスパイクを浴びせましたが、23-25でこのセットを落とします。
第4セットも序盤から競り合った両チームですが、徐々に日本の素早いスパイクと狙い済ませたブロックが相手を苦しめ先に20点台に乗せます。その後もバレーボールを楽しむ笑顔を見せた日本が攻め続け、25-17でこのセットを奪い、見事準決勝進出となっていました。
この結果はペルーメディアにより報じられ、
「 ペルーは残念ながら準決勝に残れませんでした。非常に厳しく強い日本に対して1-3で敗れてしまったが、彼女たちを責める声はない!」
「ペルー代表チームはワールドカップ決勝4回戦で、日本代表に敗れてしまった…。
ペルーを世界ベスト8に入れた彼女たちの努力と才能に光を当てるため、大勢のファンが自宅や会場から声援を送っていた…」
などと第3セットを奪い勢い付くペルーを、日本が倒しベスト4入りを果たしていたことを、次々とペルー国内に向け発信していました。
CABEZA EN ALTO 👏🇵🇪 La Selección Peruana U17 cayó ante Japón en los 4tos de final del Mundial.
— Desenfoque Deportivo (@DesenfoqueDepor) 2024年8月23日
Para destacar el esfuerzo y talento de las chicas que pusieron a Perú entre los mejores 8 del mundo. Todos alentando desde sus casas y en el coliseo. ¡A seguir apoyando! 🙌 pic.twitter.com/ZVMKij0I10
💔🇵🇪🏐 GRACIAS POR TODO: PERÚ se quedó sin semis del Mundial U17 de voleibol.
— Fanáticos del Fútbol - Perú (@fanaticospe) 2024年8月23日
La Bicolor cayó 3-1 ante un durísimo Japón. Nada de qué reprocharlas.
Seguirá en competencia para definir los puestos 5 al 8 del campeonato vs. Turquía. ¡Arriba, Perú, chicas! 💪 pic.twitter.com/CKNRdvmc5i
なお、この試合に勝利した日本は日本時間24日6時半から、準々決勝でトルコを3-1で破ったイタリアと決勝進出、そして新設された今大会の初代女王の座を狙う熱い闘いに臨むこととなっています。