ペルー・リマを会場に開催されてきたバレーボール・U17女子世界選手権の決勝戦において、アジアのライバル・中国と激突した日本。昨年のU16女子アジア選手権で中国を倒していた日本でしたが、徹底的に分析されていたこともあり0-3で敗れ、2位で大会を終えています。
新設されていた昨年のU16女子アジア選手権で、初代アジアチャンピオンとなっていた日本。今大会も初代女王の座を狙いプールDを無敗のまま勝ち進むと、前日のイタリアとの準決勝でもその強さを見せつけ、ファンの方々の期待通り決勝に駒を進めていました。
AN ALL ASIAN 🥇 MATCH 🔥!
— Volleyball World (@volleyballworld) 2024年8月24日
The FIVB Girls’ U17 World Champs concludes TODAY August 24 with Japan 🇯🇵 & China 🇨🇳 to battle for GOLD 🏆.
Schedule (GMT):
630pm 🥉: Italy 🇮🇹 🆚 Chinese Taipei
1230am 🥇: Japan 🇯🇵 🆚 🇨🇳 China
⏪ Semifinal Round Results:
China 🇨🇳 3-0 Chinese Taipei… pic.twitter.com/margmHgkgh
そんな今大会の決勝の相手は、今大会を日本同様無敗で勝ち進んできた中国。昨年のU16女子アジア選手権では日本が3-1で破っていた相手でしたが、そこから日本バレーをさらに研究し、今大会でリベンジを果たそうと入念に戦略を組んできていたことでしょう。
この試合を前に、海外メディアのVolleyball Worldからは準決勝のまとめ情報が報じられており、日本については「日本はイタリアのブロックパーティーを克服」とのタイトルで歴史的な表彰台に近づいたことなどが報じられており、中国とのアジア対決に大きな注目が…。
そんなこの決勝戦の第1セットは、幸先よく日本が3連続ポイントとなると、中国の大声援団が会場の多くを占める中、これまで日本と戦ってきた出場チームなどからもニッポンコールが…。その後一進一退の激しい攻防となりますが、19-25で先取されてしまった日本。
第2セットも序盤から高さのあるスパイクと力強いサーブの中国に対し、小柄ながらスピードと粘り、そして多彩な攻撃で攻め続けた日本。終盤まで大きくリードを許していた日本は、最後の最後まで喰らいつきますが、謎のジャッジもあり22-25と連取されてしまいます…。
第3セットも中国の高いブロックと強力なスパイクに苦しんだ日本でしたが、そんな状況でも自身らを鼓舞するかのように笑顔を絶やさず、臆せず果敢にスパイクを打ち込みます。それでも最後もブロックに阻まれ、18-25で残念ながら中国に敗れてしまった日本…。
この試合後に行なわれたセレモニーでは、自身らの精一杯の力を振り絞っての銀メダル授与に笑顔を見せたU17女子日本代表の選手たち。またドリームチームには、ベストアウトサイドヒッターに中山沙也選手、ベストリベロに仙波こころ選手が選出されていました。
また、今大会の様子を無料ライブ配信してくれていたVolleyball Worldから、この試合の様子が報じられており、中国のヤン・シュミン選手は「日本を長い間分析してきたかいがあったが、本当にタフな試合だった…」とその壮絶さを語っていたようでした。
なおこの試合の前に行なわれていた3位決定戦において、準決勝で日本に敗れていたイタリアがチャイニーズタイペイを破り3位に…。今大会に出場した若き選手から今後Aチームを代表する選手が育っていくことでしょう。