フィギュアスケートGPシリーズ第2戦・スケートカナダの競技2日目。男子SPでは、佐藤駿選手と山本草太選手が上位につける好発進となると、女子FSでは首位通過の坂本花織選手や10位からの大逆転劇を見せた松生理乃選手ら日本勢が表彰台を独占する快挙を達成しました。
前日の女子SPでは、ミスがありながらも華麗な演技の松生選手から日本勢が魅せると、吉田陽菜選手がらしさ満点の演技で表彰台圏内の4位。そして世界女王の実力を見せつけた坂本選手が圧巻の首位発進となるなど、第1戦・スケートアメリカに続き世界を魅了した日本勢。
競技2日目となる日本時間10月27日には男子SPが行なわれ、10番滑走の山本選手が華麗な演技で観ている方々を魅了。冒頭のコンボで早速沸かせると、続く4回転サルコウも見事成功させ、最後は堪えたジャンプとなるも92.16点で3位発進と、満足の出来となったようです。
Sota Yamamoto 🇯🇵 scored 92.16 points in his short program routine to Split, Postcards From Far Away by Francesco Libetta, Ezio Bosso, arranged by Cedric Tour and sits in third place.
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年10月26日
For me, in the short program, the quad Sal is a bit of a nemesis, but I was able to land a good… pic.twitter.com/kNZq3pfv8a
その山本選手や女子の活躍に負けじと奮闘したのが佐藤選手。11番滑走として登場すると、4回転ルッツやコンボなどジャンプを次々と成功させるだけでなく、持ち前の豊かな表現と滑らかかつ力強いスケーティングで魅了し、96.52点を獲得し2位でFSを迎えることに…。
🔥 The Men’s Short Program at Skate Canada International brought intensity and incredible skill to the ice! Ilia Malinin, the Skate America Champion, returned to set the bar high, taking the top spot with his powerful performance! 🥇✨ The competition is heating up! 🙌🔥
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) 2024年10月26日
Results… pic.twitter.com/7qvz6jI71T
そして首位は、連戦のイリア・マリニン選手となっており、ISU公式SNSからは「スケートカナダの男子SPは、氷上での緊張感と驚異的な技術が披露された!イリア・マリニンがトップの座を獲得したが、競争は白熱している!」と現地の熱が伝えられていました。
その後、ペアFSを挟み行なわれた女子FSでは、松生選手がSPからの挽回となる最高の演技を披露。全てのジャンプを成功させ、スピンやステップを全てレベル4で揃えると、感情を爆発させガッツポーズした松生選手は、総合192.16点の最終2位となる逆転劇を見せていました。
Rino Matsuike 🇯🇵 skated a sensational free skate to her music Lux Aeterna by Christopher Tin to earn 139.85 points.
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年10月27日
So I think I had a very strong sort of feeling of disappointment from yesterday but I got lots of support and cheering from my coaches and my friends from back… pic.twitter.com/OgRoThqiul
続いて4位通過で表彰台圏内となっていた吉田選手は、トリプルアクセルを組み込んだ独特のプログラムで挑戦。冒頭のトリプルアクセルは決まらず、ジャンプでのミスが続きますがそれでも強い気持ちで最後まで演じ切ると、総合191.37点で3位に食い込んだ吉田選手。
そして首位通過となっていた坂本選手が最終滑走として登場。この前までに松生選手と吉田選手のメダルは確定しており、坂本選手次第で表彰台独占が期待されていましたが、誰もが予想しない転倒やミスがあった坂本選手。フィニッシュ後にはいつものような笑顔はなく、表彰台独占も不安視されていましたが、SPでの貯金やスピンなどで得点を稼いだことで、総合201.21点でなんとか優勝を手にしていました。
This thread: Women’s free skate press conference at #SCI24 pic.twitter.com/rKTxugebPm
— Jackie Wong (@rockerskating) 2024年10月27日
この表彰台独占には海外メディアからも、「なんてことだ!だがマツイケはメダルに値する!」など驚きの声が続々寄せられています。
Can we go back in time and start over at the end of Rino Matsuike’s free tho? #SCI24
— Jackie Wong (@rockerskating) 2024年10月27日
その後の表彰式では笑顔を見せてくれていた日本女子の3選手。カナダの地で日の丸を掲げた女子に続き、日本時間28日0時からの男子FSで佐藤選手と山本選手もメダル獲得で、出場選手全員の表彰台乗りが期待されています。