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【U17女子W杯】「まだここは通過点…」敗戦を悔やみここからの成長を誓うリトルなでしこたち‼︎

 

蒸し暑いドミニカ共和国で開催のU-17女子W杯で、懸命な闘いぶりを見せてくれるもベスト8で大会を終えた日本代表・リトルなでしこ。国内外からこれまでの奮闘に称賛の声が寄せられ、リトルなでしこたちからは悔しさとともに、次のステージでのリベンジが誓われています。

 

 

ポーランドとの驚きのスコアレスドローからスタートした日本の今大会。その後、ブラジルとザンビアを下しノックアウトステージに駒を進めるも、イングランドとの準々決勝で2-2となると、勝敗を決するPK戦において相手GKに2発を止められ、悔しい敗退となっていました。

 

この試合に関して、FIFAからはイングランド監督のナタリー・ヘンダーソンのギャンブルが功を奏した!」PK戦を見据えた長身のレベッカ・ドーセット選手の投入や、「PKを蹴るのはプレッシャーではなく名誉なことだという話をし準備をしてきた」との策が称賛。

 

その一方で、この試合の先制弾となった青木夕菜選手の、狭い角度からサイドネットに突き刺さる豪快なシュートや、相手に何度も攻め込まれても主導権を奪い返す日本の強いファイティングスピリットなどを称賛しながら、元チャンピオンの敗退を悔やんでいました。

https://www.fifa.com/ja/tournaments/womens/u17womensworldcup/dominican-republic-2024/articles/rebekah-dowsett-saves-england-ja

 

AFCからも、「日本!PKで痛恨の敗戦…」とのタイトルで、同点に追いつかれても優位を取り戻すため懸命にプレーした選手たちの姿を報じ、過去にも同じ相手・同じ準々決勝でPK戦の末に打ち砕かれたことを、悔しさを滲ませつつ淡々と書き綴った記事が投稿されていました。

www.the-afc.com

 

この日本の敗退について、「これで3大会連続の準々決勝敗退…もっとこのチームを観ていたかった…」などの悲しみに暮れる声に混じり、白井貞義監督らスタッフの采配やPK戦への備え不足などを批判するような声も上がっており、対策されつつあるパスサッカーの限界や、U世代からのフィジカル対策などを声高に叫ぶ投稿も目につき、それだけ期待が高かったことが伺える内容となっていました。そんなリトルなでしこはこの大会をもってチームが解散されることとなっており、日本代表としてはU-20など次のカテゴリーでの登場となります。

 

 

この試合後、卒業する選手たちのコメントをなでしこ公式SNSが投稿。アジアカップからキャプテンを務め、今大会でも活躍してくれた眞城美春選手からは「勝ったらまだ2試合できるということで、チーム全員で絶対に勝とうという気持ちで入って、序盤は今までで一番いい入り方ができた。得点も奪えてよかったと思うが、やはり得点した後に失点してしまったのが痛かった。後半も警戒していたセットプレーで失点してしまい、自分たちの甘さが出た試合だったかなと思う。初戦の引き分けから始まり、そこからチーム全体が変わっていったし、全員でという気持ちがさらに強まり、このチームで勝ちたいという気持ちが一つになったと思う。その中でキャプテンとしてチームを勝たせられなかったのは、自分の力不足かなと思う。今回は2回目のW杯として参加し、さらにキャプテンとしてチームを引っ張るという部分で全力を尽くしてきたつもりなので、次はU-20やなでしこジャパンで中心となってやっていける選手になりたいし、このチームのみんなが活躍して、同じピッチでサッカーができたらいいなと思うとチームが好調での敗戦の悔しさと主将の重責、そして自身の抱負を語ると…

 

イングランド戦で先制弾を放った青木選手からも、「試合に入る前から今日の試合では絶対にゴールを決めてやるという思いで試合に入りゴールまでの流れはよかったが、直後の1失点目のシーンは、やはりあそこで自分がクロスを上げられてなかったら失点していなかったと思うし、自分の良さも出せた試合だったが、逆に自分の甘さが出てしまった試合でもあったと思う。 このチームの立ち上げ当初は、本当にこのチームで勝てるのかなと思うこともあったが、全員で積み重ねた結果、最後はW杯という舞台でこのメンバーで戦えてよかった。今日の負けは絶対に忘れてはいけないと思うし、まだここは通過点なので、U-20日本女子代表、そしてなでしこジャパンに入って、今度は世界一を取りたい!と日本の得点にも失点にも自身が絡んでいたからこその葛藤、そしてこの先の成長と活躍を語ってくれていました。

 

この声を聞いたサポーターやファンの方々からは、「若いなでしこU-17は伸びしろしかない!今後さらに強くなってまたすぐに世界の舞台に戻ってほしい!」、「最後まで立派に戦った選手たちの次のカテゴリーでの活躍に期待します!」などこの声が続々と寄せられており、「指導者の皆さん、代表に選ばれてない同世代含めて成長の手助けよろしくお願いします!」といった世界で闘える選手の育成にも言及していました。アジアでは北朝鮮と並ぶ強豪でも、そこに追いつき追い越そうとする欧米など世界を知った若き選手たち。

 

先輩なでしこの選手たちもこの大会などを通し世界を知り、自身らのフィジカルや体格の不利を克服するために、どんどん海外の名門クラブへ渡航。そこで得た力をU-20代表やA代表で存分に発揮し、高さやフィジカルに負けない魅力溢れるサッカーを見せてくれています。

 

先月のU-20W杯では北朝鮮に敗れ準優勝、パリ五輪を終えたなでしこジャパンにもそこで活躍したメンバーが入り、新監督就任はまだですが新体制で韓国を親善試合で撃破。これから2年後のアジアカップ、そして3年後のW杯、さらに4年後の五輪に向け成長することでしょう。

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もちろん、リトルなでしこは今大会で優勝することが目標だったでしょうし、それ以上の最高の幕引きはなかったのですが、青木選手のコメントにもある「まだここは通過点」という言葉が全てを物語っているように、ここから成長し大きく羽ばたいてくれることでしょう。

 

今大会で活躍を見せてくれた選手たちに感謝と労いの言葉を送り、これからも各ステージで声援を送りながらその成長を温かく見守りたいですね。

 

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