11月8日お昼過ぎ、待ちに待ったフィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯の競技がスタート。アイスダンスRDとペアSPでは多くの方々が会場で声援を送る中、王者の風格漂わせたりくりゅうがミスがあるも首位通過すると、ISUからも称賛の声が寄せられています。
平日にも関わらず、選手たちを応援しようと多くのファンの方々が駆けつけ、熱気に包まれた会場。今年も大会公式アンバサダーを務める田中刑事さんら3人から、JSF公式SNSなどを通じて情報が届けられる中、自国に笑顔を届けようと日本選手らが続々と競技をスタート。
アイスダンスのRD1番滑走には、GP大会デビューのあずしんこと田中梓沙選手・西山真瑚選手組が登場。曲に合わせた会場からの手拍子に乗り滑り出すと、田中選手のケガの影響を感じさせない軽快なスケーティングで会場を沸かせ、59.15点で10位発進となっていました。
その直後の2番滑走には、吉田唄菜選手・森田真沙也選手のうたまさが登場。こちらも初参戦となっていましたが、これまでの厳しいトレーニングが伺えるような息の合ったスケーティングやツイズルなどで魅せ、キャシーコーチも笑顔の64.30点で9位となっていました。
続いて行なわれたペアSPでは、1番滑走の長岡柚奈選手・森口澄士選手のゆなすみが躍動。冒頭のツイストリフトやスロージャンプも決め、会場からの声援を受け次々と加点をもらうと、笑顔で終えた演技には自己ベストとなる60.32点が与えられ、5位となっていました。
そして会場の方々からのこの日一番の大声援の中、最終滑走に登場した三浦璃来選手と木原龍一選手のりくりゅうペア。引き締まった表情で滑り出した2人は、「Paint It Black」のリズムに乗りスピード感たっぷりで滑り出すと、冒頭のトリプルツイストリフトから魅せます。
続くジャンプでミスがあるも、スロージャンプや迫力満点のシークエンスでそれを忘れさせると、解説の高橋成美さんも大絶賛。フィニッシュ後には悔しさを見せた三浦選手でしたが、木原選手がポンポンと優しく慰め、71.90点で1位となっても笑顔はありませんでした。
この演技後のインタビューでは、「レベルの取りこぼしがあり、練習でできた演技ができなかったのは悔しかったが、それでも70点台を取れていたのは良かった。FSも練習通りにいい演技をしていきたい」などと振り返り、翌日への意気込みを語ったりくりゅうの2人。
ISUからも、「ペアSPの首位はミウラ・キハラだ!彼らの息をのむような演技は、NHK杯のハードルを高くしている!」と2人のより高みを目指す演技と志を称賛し、翌日のより激しく高レベルになるであろうFSに向け、期待を込めたメッセージを送ってくれていました。
Leading the pack in the Pairs Short Program are Miura/Kihara! 🥇 Their breathtaking performance has set the bar high at NHK Trophy! Right behind them, Metelkina/Berulava captured the audience with their powerful technique and fluidity, taking second place. 🇯🇵✨ Kam/O'Shea brought… pic.twitter.com/i0Aoo8kewG
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) 2024年11月8日
なお続く男女SPには、鍵山優真選手や坂本花織選手ら日本トップスケーターが続々登場することとなっており、ここから北京冬季五輪団体の銀メダル披露もある日曜のEXまで、お祭り騒ぎとなりそうです。