出場する日本勢の躍進が止まらないフィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯。11月9日お昼過ぎから行なわれたアイスダンスFDとペアFSに出場の選手も健闘し、注目のりくりゅうペアはスピンでミスがあり惜しくも2位となるも、笑顔でGPファイナル行きを決めました。
前日のアイスダンスのRDでは、その点数以上に魅了してくれたうたまさとあずしん。またペアSPでは、ゆなすみが自己ベスト更新となる60点台を叩き出す好演で5位となると、先輩・りくりゅうもミスがありながらも王者の貫禄を見せつける首位発進となっていました。
この翌日に行なわれたアイスダンスのFD1番滑走には、10位通過のあずしんこと田中梓沙選手・西山真瑚選手組が登場。「エリーゼのために」のピアノの音に合わせ、大きなミスなく笑顔で滑り終えた2人は健闘を称え合い、151.27点で10位でフィニッシュしていました。
その直後の2番滑走には、9位通過の吉田唄菜選手・森田真沙也選手のうたまさがドラマチックな「ロミオとジュリエット」を熱演。息の合ったスケーティングでスピードに乗った2人の技には会場から歓声が送られ、与えられた総合161.36点9位には不満の顔となっていました。
続いて行なわれたペアFSでは、5位通過となっていた長岡柚奈選手・森口澄士選手のゆなすみが、冒頭のダブルツイストリフトで会場を沸かせるも、続くジャンプなどでミスが…。それでも雄大な曲に合わせ、最後まで演じた2人は総合172.47点で7位となっていました。
そして前日のSPで首位ながらもミスがあったことを悔やみ、FSでの完璧な演技を口にしていた三浦璃来選手と木原龍一選手のりくりゅうペアが最終滑走に登場。「Adiós」の曲に乗りスピード感たっぷりに滑り出すと、冒頭のトリプルツイストリフトでいきなり魅せます。
続く3連ジャンプなどでは細かなミスがあったものの、フィニッシュ後には惜しいミスに悔しさ以上に滑り切った嬉しさを爆発させた2人。会場からは大きな歓声が送られ、いつも通りハグで健闘を称え合った2人には、総合209.45点が与えられ惜しくも2位となっていました。
この2人の演技をご覧になった方々からは、「スピンがノーカンでこの得点は普通に凄い!」、「SPでも僅差だったし自国GP大会のラスボスで緊張してたんだろうな…」などの声とともに、ケガがあっての2大会メダルとファイナル行きに祝福の声が寄せられていました。
ISUからも、「メテルキナ/ベルラバ組がNHK杯ペアで金メダルを獲得!息を呑むような演技で観客は感嘆の声を上げました!そのすぐ後ろでは、ミウラ/キハラ組がホームのリンクで力強く優雅に演技し銀メダルを獲得した!」など台乗りのペアの絶品演技が称賛されていました。
Metelkina/Berulava soar to gold in the Pairs Final at NHK Trophy! 🥇 Their breathtaking performance left the crowd in awe! Right behind them, Miura/Kihara secure silver, delivering with strength and grace on home ice, while Kam/O'Shea capture bronze, showcasing style and… pic.twitter.com/I8RwBd7JjS
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) 2024年11月9日
表彰式では滑り終えた緊張から解き放たれたような爽やかな笑顔を見せてくれていたりくりゅう。ファンの方々からは、この難しいプロのファイナルでのブラッシュアップが待ち望まれていました。