
女子バレーボール世界選手権において、15年ぶりのメダル獲得とはならずも大きな感動と今後への期待をもたせてくれた女子日本代表チーム。そんな日本を率い、就任半年ながらコートの内外で奮闘&チーム変革を続けるアクバシュ監督に、海外も大注目となっているようです。
今大会予選からカメルーンやウクライナ、そして大会2連覇中だった強豪セルビアを破り決勝Rに駒を進めていた日本は、その後開催国タイやオランダも撃破。トルコやブラジルには敗れてしまい、VNL2025同様4位という成績ながらも世界に強い日本をアピールできた大会に…。
そんな大きな感動と今後への期待をもたせてくれた日本チームが9月8日に帰国。石川選手はメディアに対し、「ベスト4に終わったが、自分たちがもっと上を目指せるチームだと感じた。ここで満足せずにまた来年、再来年のロス五輪に向けもっと強いチームを作りたい!」などと悔しさを滲ませつつも、手応えを感じ先を見据えた力強いコメントをしてくれていました。
#バレーボール女子日本代表
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) 2025年9月8日
/#2025女子世界選手権大会 を終え
日本に帰国しました✈️
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帰国時に #石川真佑 選手と #和田由紀子 選手が取材対応を行いました🎤
皆さま最後までご声援をお送りいただきありがとうございました!#STRONGROOTSFirstBloom#バレーボール #volleyball pic.twitter.com/LWeuLtH7oO
今年からキャプテンを任された石川選手をはじめ、大会序盤は不調もありながらも力強いプレーで魅了した和田選手、最終ブラジル戦で覚醒した佐藤選手など、全選手が急成長。この選手たちの成長を誰よりも嬉しく、そして我が子のように感じているのは、石川選手と同時期に代表監督に就任したフェルハト・アクバシュ監督でしょう。

アクバシュ監督は大会終了後、海外メディアの取材に対し「女子日本チームの全選手とスタッフを誇りに思っている。(ブラジル戦は)本当に素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、2回もマッチポイントを点灯させることができた。スポーツの特性上そう簡単にはいかないことが多いが、今年からの新チームとして、VNLでも今大会でもトップ4入りを果たせたことはとても誇らしいこと。もちろんメダルを獲得できなかったことは少し残念ではあるが、この夏の経験はすべて私たちに多くのことを与えてくれた。これからもこの調子で続けていきたい…」などと語り、今後もこのチームを『メダル獲得常連チーム』にしていきたい旨を熱く語ってくれています。
この世界選手権での4位という結果、そして2大会を通してメダルまであと一歩というところまで躍動した日本を海外メディアも大きく取り上げているのですが、史上初の外国人監督という重責を背負いながらも、その手腕と人間性で日本、そして世界のファンの心を掴んだアクバシュ監督を単なる指導者ではなく、日本のバレーボールに新たな魂を吹き込んだ『文化的なアイコン』になりつつあることを高く評価しているよう。
海外メディアのVolleyball Worldは、アクバシュ氏の監督就任当時、過去のトルコやポーランドでの輝かしい実績に言及し「日本はロス五輪でのメダル獲得に向けて大きな賭けに出た!」と分析。これはあまり前向きな表現ではなく、むしろマイナスイメージの評価となっていたようですが、VNLと今大会での粘り強いレシーブやこれまで以上にパワフルになった攻撃力、そして4位という結果を称え「アクバシュ監督の手腕は明確な結果として表れた!」と評価。特に準決勝のトルコ戦や3位決定戦のブラジル戦でみせた、世界トップクラスのチームを相手に一歩も引かない姿勢は、多くの海外メディアに「日本のバレーボールは力強さを手に入れた」と高く評価されています。

これは主力となった石川選手や和田選手、佐藤選手たちの活躍が、監督の戦術がチーム全体に浸透した証として捉えられているためのようです。海外のファンの方々からも熱いコメントが寄せられ、SNS上では「日本がついに帰ってきた!」、「このチームには心がある!アクバシュ監督は選手たちの潜在能力を引き出した!」といった称賛の声が数多くみられます。特に身長で勝る欧州チーム相手に、決して諦めない粘りのDFをみせる日本の姿は、世界のバレーボールファンに深い感銘を与えており、今大会を通してさらにファンは増加。

そんな日本や海外のファンの方々を、チームの成長や強さで熱狂させているアクバシュ監督ですが、そのアイドル性についても魅せられている方々が多いようです。試合中によくみられるコートサイドでの情熱的な姿は、瞬く間にファンや一般の視聴者の方々の心を掴んだようで、試合中身振り手振りを交え選手に情熱的に語りかけ、得点すればコートに足を突っ込んで誰よりも大きなガッツポーズを見せる、それでいて選手がミスした際のフォローも忘れないなどなど、アクバシュ監督の熱血ぶりや豊かな表情などはSNSでミーム化され愛されています。
また試合後のインタビューや記者会見でみせるユーモアを交えた発言や、選手たちへの惜しみない称賛もアクバシュ監督の人間的な魅力を際立たせており、選手を単なる駒としてではなく、一人の人間として尊重しコート内外で積極的にコミュニケーションを取り選手たちもその信頼に応えるかのように、アクバシュ監督のもとで生き生きとプレーし、試合中に厳しい表情だけでなく、ミスがあっても前を向く笑顔をみせてくれる場面がこれまでから激増。そうした姿や姿勢は、日本のファンの方々にとって新鮮な驚きとなっているようです。
個人的には最終ブラジル戦のマッチポイントの競り合う場面で、アクバシュ監督がみせた、まるで自信が選手、そして応援団長のように大きな身振りで選手に声をかけていたシーンが印象的で、監督の選手への想いや勝利への執念が感じられるベストシーンとなっています。
また大会を通じて、「ミスをしてもいいから思い切り打て!」という選手目線の声がけや、タイムアウトの際は具体的な指示が多いアクバシュ監督が、ブラジル戦の絶体絶命の場面で「まずは1点、目の前のことだけ考えて!」と言った選手の心情に響く声がけも好印象。

単に技術や戦術を教え込むのではなく、選手の内にある情熱を解放し、チームとして一体感を高めるといった勝利への新たな道を示してくれているアクバシュ監督。伝統的に冷静沈着さが美徳とされる日本のスポーツ界において、あの情熱的な姿は新しい風となってくれています。

世界選手権4位という結果は通過点に過ぎず、アクバシュ監督が日本にもたらした変革は、ロス五輪でのメダル獲得という最終目標に向けて大きな推進力となるでしょうし、戦術家としてだけでなく、新たな魂を吹き込んだアイコンとしてその存在感を増し続けるでしょう。
韓国バレーボール協会はVNL降格という成績不振もあり、女子代表のフェルナンド・モラレス監督の解任を報じていますが、単に選手とのコミュニケーションだけではチームは強くはならないといった例となっているようです。



