日本時間8月7日のバレーボール女子U21世界選手権の予選R初戦において、成長著しいチリ代表と対戦した日本。1セットを奪われるも、26得点を叩き出した大森咲愛選手らの活躍により3-1で勝利すると、その好スタートを海外メディアも称賛してくれています。
この日、インドネシア・スラバヤの各会場で一斉にスタートした今大会初戦。日本はブラジルなどとプールDに配属されており、各チームのバレーボール連盟や協会などから最新情報が続々投稿。日本との対戦に関して言及されているものもあり、関心が高まっていました。
この日の対戦相手のチリは、先月末まで開催されていたU21パンアメリカンカップにおいて、アメリカに敗れたもののカナダなどを上回る銀メダルを獲得したチーム。チリ連盟からも、「女子U21世界選手権という大きな挑戦へのマイルストーンだ!」と報じられていました。
そんなこの試合は、大会初戦ということもあり第1セットはいきなり相手のサービスエースとなってしまいますが、お返しと言わんばかりに5連続ポイントを奪うと、たまらずタイムをとったチリの監督。しかしその後も日本のペースでゲームが進み、25-15と日本が先取します。
第2セットは序盤から競り合う展開となると、終盤に相手に粘られ21-25とセットを奪われてしまった日本でしたが、選手を交代して挑んだ第3セットは4連続ポイントで優勢に立つと、大森選手らの怒涛の攻撃でそのリードを守り切り25-16と勝利に大手をかけた日本。
第4セットもDFからリズムを作り、前後左右の多彩な攻撃でチリを苦しめた日本は、最後も大森選手の強烈なスパイクが決まり、25-10で勝利。その瞬間素敵なパフォーマンスで声援を送っていたベンチの選手たちも最高の笑顔となり、見事初戦を白星発進としていました。
そんな日本の勝利に関して、大会初戦レビュー記事を投稿していた海外メディアのVolleyball Worldからは「スパイクのみで26得点を奪った大森咲愛や、5つのサービスエースを含む14得点を挙げた福村心優美ら、圧倒的な攻撃を見せた日本がチリを3-1で下した」と評されると、その他の試合結果と合わせて、「スラバヤでの開幕日は、タイトル争いの有力候補たちが堅実なスタートを切り、フィールド全体で有望な選手たちが活躍する場面が見られた」など日本などの順調なスタートについても、世界に向けて報じてくれていました。
一方、チリバレーボール連盟からも懸命に戦いながらも日本に敗れてしまったことが報じられ、これらの投稿には「日本という強豪チームから1セットを奪ったのは成果だ!」、「どのカテゴリーでも強い日本との試合は選手にとって学びだ!」などの声が上がっていました。
まずは予選R突破に向け、順調なスタートを切った若き日本代表チーム。翌8日の次戦は、初戦でチュニジアをストレートで下した、シニア女子でアジア3位の実力をもつタイとの対戦となっています。