バレーボールネーションズリーグ2024の予選ラウンドを突破し、ファイナルラウンド初戦で中国代表と対戦した女子日本代表(火の鳥NIPPON)。高さのある中国に対し攻めあぐねる場面もありましたが3-0で勝利すると、ファンの方々から歓喜に加え困惑の声があがっています。
この前日には、パリ五輪の1次リーグ組み合わせ抽選が行なわれ、プールBに入った日本はブラジル、ポーランド、ケニアと対戦することが決定。パリ五輪での対戦見通しもたち、また気持ちを切り替えて挑むネーションズリーグファイナルラウンドの相手は中国代表…。
アジアのライバル同士として闘った今大会の予選ラウンドでは、日本が強さを見せつけ3-1で勝利。また、この試合までに海外メディアからは「中国はファイナルラウンドでは一部主力を帯同させず温存させるようだ!」との情報もあり、大きな注目が集まっていました。
そんな情報通り、本国で主力メンバーや監督がパリ五輪に向け控えた中国との第1セットは、高さのある相手からの日本のブロックポイントからスタートすると、終盤追いつかれそうになりながらも要所で得点を重ね、ミスを少なく展開した日本が25-21で先取します。
第2セットも、相手の高さのあるブロックに何度も弾き返されリードを許すも、日本は粘り強くボールを拾い古賀紗理那選手らがスパイクを決めます。その後、石川真佑選手や宮部藍梨選手のサーブからの連続ポイントで逆転すると、苦しいラリーも制し25-21と連取した日本。
控えとはいえ、高さのあるベテランと若手を擁した中国との第3セットは、中国の高いスパイクから始まるも、日本もすぐさま狙い澄ましたプッシュで応戦。その後も一進一退の激しい攻防となりましたが、ナイスチャレンジもあり最後は石川選手が決め、25-22で日本が勝利。
試合後のインタビューでは、高さのある中国に対し、選手同士コンタクトを取りながら試行錯誤をし、日本のファンの方々に「今日勝ててホッとしているというところと、次からも厳しい闘いとなると思うが、応援よろしくお願いします!」と喜びを語った宮部選手。
この嬉しい勝利とベスト4入りに、日本のファンの方々からは
「眞鍋JAPANとしては初のベスト4!
パリ五輪も控えているがこのまま優勝も目指して欲しい!」
「中国にストレートで勝ってベスト4だ!
すごいぞNIPPON!」
などの喜びの声が続々と寄せられていました。
そんな喜びの声に加え、ある困惑の声も…。実は、この試合で勝利した日本は、日本時間22日の準決勝進出となっており、この後試合が行われる世界ランク1位のブラジルか世界ランク12位のタイの勝者と、23日の決勝戦進出をかけ闘うこととなっているのですが…
その時間帯が、男子日本代表のフランス戦と被っているようなのです。女子が22日19時からで男子が同日20時からなので、女子がストレート勝利しても間に合わないことから、嬉しい悲鳴も上がっているようでした。