北京冬季オリンピックのフィギュアスケートで、ロシアのカミラ・ワリエワ選手にドーピング違反が発覚していた件で、ロシアメディアが新たな情報を発表。これによるとワリエワ選手の金メダルが剥奪され、団体戦でりくりゅうら日本が銀メダルに繰り上げとなるとのこと。
これを報じたのは、これまでワリエワ選手を擁護してきたロシアメディアのチャンピオナット。昨年末に「2024年にフィギュア界で何が起こるか?」という予測をする記事の中で「カミラ・ワリエワとロシア代表は団体金メダルを剥奪される」と語ったのです。
この問題については、ワリエワ選手に過去の大会のドーピング検査で禁止薬物「トリメタジジン」の陽性反応が出ていたことから、暫定的な成績としてメダルは授与されず、ロシアアンチドーピング機構や世界アンチドーピング機構、スポーツ仲裁裁判所がからむ大問題に…。
記事では、
「2024年、カミラ・ワリエワの壮絶なドーピング事件がついに決着する。
CAS(スポーツ仲裁裁判所)は、本人がオンラインで出席した公聴会の後、最終的な評決を下す。
公聴会から重大な見識は漏れていないが、ワリエワが完全に無罪になるとは考えにくい。
ロシアチームはオリンピックの金メダルを失うが、ワリエワの処分は大きなものにはならないだろう。
ワリエワはロシア選手権とヨーロッパ選手権などで、いくつかの金メダルを失うだろうが、失格期間は終わり競技に参加できるようになるだろう」
と綴っていたのです。
北京冬季オリンピックの団体戦から、およそ2年が経とうという今年1月末に仲裁人による審議を経て裁定が下される予定となっていたのですが、それを前にしてロシアメディアからこのように語られたのには、何らか有力な情報があったと考えるべきでしょう。
この情報を知ったファンの方々からは、
「正当な判断でよかった!
北京から約2年待たされたメダリストたちはようやくメダルが手に出来るんだね♪」
「現地で渡されなかった事は残念だけど、どこかでメダルセレモニーやってほしい❤︎」
などの声が続々と寄せられています。
北京冬季オリンピックの団体戦といえば、この種目が設けられて3大会目となる今大会で、日本が初めてメダルを手にしたことでも話題に…。その立役者となっていたのが、りくりゅうペアの2人で、元々強いシングルに加え、フリーでの好演もあり一時は2位にまで浮上。
最終的には日本は3位となっていましたが、ワリエワ選手の資格停止処分が確定し、ロシアオリンピック委員会が失格となった場合、日本は順位が繰り上がって銀メダルを獲得することとなり、ようやく日本選手の皆さんのもとにメダルが届けられることになるのです。
これまで銀メダルだったアメリカは、幾度となくSNSなどで抗議活動を行なっており、ようやく手にすることを喜んでいるようで、この長かった問題に終止符が打たれる日を待ち望んでいるようでした。
#MoreThanMedals x #Beijing2022 pic.twitter.com/QqXro0VH87
— U.S. Figure Skating (@USFigureSkating) 2023年2月2日