四大陸選手権2024での復帰戦で、ファンの方々の心をグッと鷲掴みにしているりくりゅうペア。2月3日のFSでは、体力が戻らず練習不足もあるであろう中、最後まで幸せ溢れる演技を披露し銀メダルを獲得すると、表彰台では素敵なシーンが続々となっています。
木原選手のケガによる欠場が続いていた今シーズンは、りくりゅうからしか摂取できない"ビタミンR"を欲していたファンの方々も復活。公式練習からその姿に癒されると、1日に行なわれたSPでは、ミスがありながらも2人らしい幸せ溢れる演技で魅了してくれていました。
この大会と同じタイミングで開催されていたバヴァリアンオープンでは、ゆなすみとさえルカの若きペア2組が世界選手権派遣に向けたミニマムスコア獲得に奮闘しており、2組ともFSは見事ミニマムをクリアし、海外メディアに向け素敵な笑顔を送っていました。
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年2月2日
Congratulations to Sae Shimizu and Lucas Tsuyoshi Honda 🇯🇵 for earning their TES minimums for Junior Worlds at the #BavarianOpen, their first international competition together! 👏🏻 pic.twitter.com/aBcHZcEttW
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年2月2日
この若きペアの様子を知ってか知らずか、2人はこの日の朝の公式練習で、入念にストレッチや陸トレを実施し、氷上ではリフトなどに加え、SPでミスがあったサイドバイサイドやデススパイラルなどを丁寧に確認。午後からのFSでの巻き返しに意欲をみせていました。
最終グループに登場したりくりゅうは、いつものように手をガッチリと組むルーティーンで集中すると、今シーズンの世界選手権2連覇に向けた曲「Une chance qu'on s'a」に合わせ、一瞬でその世界観に入り込み、冒頭の力強いツイストリフトで会場を沸かせます。
続くサイドバイサイドなどでは若干のミスがあったものの、一番の大技である大きく華麗なスロージャンプを成功。巧みな技の繋ぎや圧巻のスピード感で観ている方々を魅了し力強くフィニッシュ。その瞬間、木原選手からは溢れんばかりの笑顔が飛び出していました。
それを見た三浦選手もミスを悔やみながらも笑顔となり、お互いを称え合う素敵はハグを…。キスクラでブルーノコーチとともに緊張しながら得点を待つと、この2人のFSの演技には125.16点が与えられ、総合190.77点で見事復帰戦で2位となり表彰台乗りとなっていました。
🥈 Riku Miura / Ryuichi Kihara 🇯🇵 125.16 / 190.77
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年2月3日
RM: “So we actually had very little time to prepare for this 4CC and we are happy that we have delivered the full program here.”
RK: “So actually in last December we made the decision to attend 4CC. The final decision was made… pic.twitter.com/gZwLLRDTSd
点数で言えば200点以上しか出していなかった昨シーズンに劣るものの、2人のパワフルでスピーディーなスケーティングそのままに、新たな曲調や新技に取り組み、ケガを乗り越えて短期間での調整という意味では、この銀メダルには大きな価値があると思います。
その後の表彰式では、表彰台リフトは見ることはできなかったものの、木原選手の表彰台乗りを三浦選手が気遣うシーンが見られ、これまで通り目にメダルを当てる"目ダル"や、お花をクンクン嗅ぎ合うなど、その行動一つ一つがとても微笑ましいシーンとなっていました。
復帰戦を終えた2人には、
「りくりゅうが復帰戦を最後まで滑り切れて本当に良かった❤︎」
「きっとまだまだって思ってる表情だからワールドではもっと魅せてくれるはず♪」
などの声が続々と寄せられていました。