4月7日のShebelieves Cup初戦で完全アウェーの中、FIFAランク4位で大会4連覇中のアメリカと激突したサッカー女子日本代表・なでしこジャパン。開始30秒に日本が先制するも、アメリカがPKで逆転した様子を米メディアが報じ、その戦いぶりを熱く書き綴っています。
アメリカのメルセデスベンツスタジアムを会場に行なわれたこの試合。女子アメリカ代表のホーム戦としては過去最高となる5万人以上のサポーターが駆けつける超アウェーの中、日本国内でしか視聴できないJFATVでは、3万人以上がライブ配信をし声援を送っていました。
5️⃣0️⃣, 6️⃣4️⃣4️⃣
— U.S. Women's National Soccer Team (@USWNT) 2024年4月6日
The largest crowd ever to watch a domestic USWNT friendly and the largest crowd for any USWNT home match since the 1999 FIFA Women's World Cup final.
👏👏👏👏👏 pic.twitter.com/9X4n7wZBeN
熱気に包まれた会場で7日1時半過ぎにキックオフされると、そのたった数十秒後。アメリカのボールを奪った日本はすぐさま前線へボールを運び、勢いそのままに清家貴子選手がシュートを放つと、ゴールポストに当たりながらもそのままゴールとなり、一時会場は騒然…。
30 seconds is all it takes for Japan’s Kiko Seike to take the lead vs. USWNT.
— B/R Football (@brfootball) 2024年4月6日
Woah 💨
Watch the match on TNT/Max 📺 pic.twitter.com/RlRAa7USJa
しかしその後は、力強いサポーターの声援を受けてアメリカが反撃。何度もシュートを放ち日本ゴールを脅かす場面もありましたが、日本のディフェンス陣も粘りをみせます。しかし前半20分過ぎ、ジェディン・ショー選手が同点弾を決め1-1でハーフタイムを迎えます。
後半は選手交代も挟みながら互いにチャンスを作り出しますが、均衡は破れず耐え凌ぐ時間が続くと、77分には杉田妃和選手がペナルティエリア内で相手を倒してしまい、アメリカのPKとなるとこれをきっちり決められ、宮澤ひなた選手の投入も虚しく1-2で試合終了に…。
The highlights from the opening match of the 2024 SheBelieves Cup, presented by @Visa 🎥 pic.twitter.com/pp88qSLq2i
— U.S. Women's National Soccer Team (@USWNT) 2024年4月6日
この様子をご覧になっていた日本のサポーターの方々からは、
「日本とアメリカのレベルの差は縮まりつつあるのを感じた試合だった!
ドアウェーの中頑張ったよ!」
「勝敗は中東の笛に勝るとも劣らない審判のホーム寄りジャッジだな…」
などの声があがっていました。
この様子はなでしこジャパン公式SNSだけでなく、アメリカサッカー協会のSNSやアメリカメディアなどによって続々報じられており、大手メディア・CBSは「アメリカが開始1分で失点するも2-1で逆転勝利」とのタイトルで、この手に汗握る白熱した試合を速報。
開始直後の清家選手のゴールに驚き、昨秋の代表デビュー後11試合で7ゴールをあげる19歳が同点とするも、その後は日本の組織的なディフェンスに苦戦を強いられたこと、PKがなければ突破口はなかったことなどを述べ、アメリカに引けを取らない日本の強さを称賛。
また、米スポーツメディアであるB/R Footballは、公式SNSで「日本の清家選手がアメリカに対してリードを奪うのにかかった時間はわずか30秒だった…うわぁ‼︎」とその驚きを伝えており、最後はキャプテンのリンジー・ホラン選手がPKをミスなく決めたことを伝えていました。
なお、この白熱した試合後に行なわれていたブラジル対カナダ戦は1-1の末PK戦となり、カナダが勝利。この結果により日本は、日本時間4月10日5時からブラジルと3位決定戦に臨むこととなります。