8月29日は語呂合わせで焼肉の日。大事なパートナーである三浦璃来選手を支え、世界を魅了する演技を見せる木原龍一選手は、体づくりのために鶏肉多めの食事となっていましたが、栄養サポートを受けている現在は、きっと美味しいお肉をたらふく食べていることでしょう。
シングル時代60kgほどだったという木原選手ですが、ペアに転向してからはタンパク質を意識するあまり鶏胸肉ばかりが食卓に並んでいたそうです。合わせて筋トレも行なったことで筋肉量が大幅に増え体重も78kgにまでなると、これまでの服が入らなくなるほどに…。
そんな木原選手と三浦選手が見せてくれるのは、世界一とも評されるリフトや、高い高いが大好きな三浦選手を木原選手が補助し、より遠く高くぶん投げるスロージャンプなど迫力ある技の数々。そんな技を華麗に行なうには、コンビネーションとともに筋力は欠かせません。
そのため木原選手は、どれだけ飽きようとも鶏胸肉を口に運び続け、伝説の名言『おじさんと少女』が生まれた2021年NHK杯の際には、2人のキャッチフレーズ候補として木原選手から挙げられた「胸肉ともも肉とかいいんじゃない?」は見事三浦選手に却下されていました。
そんな2人は、食事も同じものを摂ることが多かったようで、木原選手に合わせ三浦選手も鶏胸肉に茹で野菜という味気ないものが多かったようです。時折食べたピザやティラミスなどに大興奮していたのは、2人がそれまで食を自ら抑制していたからなのでしょう。
しかしそんな2人に転機が…。昨年10月に腰椎分離症と診断された木原選手は、三浦選手やブルーノ・マルコットコーチらとともに予定していた大会の欠場を決意。その後は練習拠点のあるカナダ・トロント市街にある病院へ1時間以上かけ通いリハビリをする日々に…。
木原選手は腰痛を回復させるリハビリ、三浦選手も脱臼予防の筋トレに取り組んでいたところ、リハビリやトレーニング以外にも食事面の改善を求めていると、男子シングルの佐藤駿選手も指導を受けているという、エームサービスから指導を受けることになったそうです。
三浦選手が、「龍一くんは本当にストイックなので、サポートを受ける前は鶏胸肉が体に良いからといって毎日鶏胸肉ばっかり食べていたんです。それが最近は豚肉、牛肉、鶏肉、魚ってローテーションするようになって…」と語るように、食事に嬉しい変化が出ると…
木原選手からも、「璃来ちゃんも意識が高いので僕を真似して同じようなメニューを食べるんです。2人で『これ辛いよね…』って言いながら食事をしていましたが、今はしっかりとおいしくてバランスも取れているメニューなのでむしろ真似してほしい♪」と笑顔で語るほど。
そんな木原選手の手作りのサーモンのホイル焼きは、三浦選手のお気に入りとなっているそうですが、29日、特に8月のこの日はきっと2人で「たまには…」と言いながら美味しいお肉を食べているのかもしれません。