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「今観ても至極の美‼︎」ソチ五輪シーズンの羽生さん!エリック・ボンパール杯での極上ダムパリを今…❤︎

 

10年前の11月14日に公式練習がスタートしたエリック・ボンパール杯で、競技でもエキシビションでも圧倒的存在感を世界に示した羽生結弦さんソチ五輪シーズンのGP大会のこの大会の様子を、公式練習から『至極の美』とも評されたエキシビションまでを振り返ります。

 

 

 

当時のGPシリーズ第5戦フランス大会として開催されていたエリック・ボンパール杯。この大会に、全カテゴリーを通し日本勢として唯一の参加となっていた羽生さんは、前戦のスケートカナダで、ライバルであるパトリック・チャンさんに次ぐ2位となっていました。

 

この時18歳の羽生さんは、前年から師事していたブライアン・オーサー氏と『本妻プー』とともに公式練習に参加。「体調は良く不安はない!」と明るく語り、前シーズンの左膝のケガを全く感じさせず華麗なジャンプを次々と決め、キレのあるスケーティングを見せていました。

 

翌日のショートプログラムでは、フランスで披露するに相応しい完璧な「パリの散歩道」を披露。4回転トウループなど全てのジャンプを成功させ、自己ベストを更新させる当時の歴代3位95.37点を叩き出すも、世界選手権3連覇中だったパトリックさんに及ばず2位発進に…。

 

そして迎えたフリーの「ロミオとジュリエット」では、冒頭の4回転サルコウの際に穴にブレードがハマってしまい1回転に…。その後も転倒があるなど悔しい演技で総合263.59点となり、パトリックさんに次ぐ銀メダルで福岡で開催されたGPファイナル進出を決めていました。

 

その後、30点差以上つけられてしまったパトリックさんに対し「あのスケーティングでジャンプも全部決められたら勝つ術がない…脱帽というより雲の上の存在」と悔しそうに語り、表彰式では、悔しさとともにリベンジを果たしたいといった熱意を感じる表情に…。

 

それもあってか、競技後のエキシビションではファンの方々から「今観ても至極の美‼︎」とも評されている「ノートルダム・ド・パリ」を本気で演じた羽生さん。前シーズンのフリーであったこのプログラムを、フランスの地で演じ観た方々を虜にしたのには2つの理由が…。

 

1つは照明。美しさを倍増させるかのようなオシャレな光で羽生さんを照らし、そこにまるで競技のような気合で4回転倒ループやトリプルアクセルなどを披露する本気の演技に、実況も『勇気をもつ者は世界を手に入れるだろう…』と絶賛するほどとなっていました。

 

そんな悔しさをみせていた羽生さんは、その後のGPファイナルで初優勝を果たすと、オリンピック代表に選出。そして皆さんが次々と羽生さん沼に落ちたというソチ五輪では、ライバルのパトリックさんを抑え見事優勝を果たし、アジア人初となる快挙を達成していました。

 

まさに伝説の始まりとなったこのシーズン。この時の悔しさや常に本気という姿勢は今でも変わることなく、羽生さんのアイスショーや全ての物事に通じるところがあり、そしてこれからも変わらないところとなりそうです。

 

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