バレーボールネーションズリーグ2024で躍進を続ける男子日本代表(龍神NIPPON)。日本にとって、ホームのような声援が送られたブラジルラウンド最終戦は、世界ランクで拮抗する強豪・イタリアが相手となり1-3で破れてしまうも、課題が明確になった試合になりました。
初戦のアルゼンチン、2戦目のセルビアを下し勢いに乗った日本。その後の圧倒的攻撃力でブラジルを下していたキューバとの第3戦では、高さのある攻守に苦しめられるも、最後の最後まで粘り強さを発揮した日本がフルセットの末勝利し、見事3連勝となっていました。
フルセットの末キューバに勝利し開幕3連勝 男子 #ネーションズリーグ#バレーボール男子日本代表 #バレーボール #volleyball
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) 2024年5月25日
詳細▶https://t.co/hrEC9HrBJN pic.twitter.com/vohjvCvxTf
そんな日本の予選ラウンド第1週の最終戦は、今大会中日本と世界ランク3位と4位で競り合っているイタリア。世界の強豪チームの一つでありながら、現在パリ五輪の出場権を獲得していないという状況もあり、間違いなく日本も苦戦することが予想されていました。
第1セット序盤から攻勢を強めるイタリアにリードを許すも、中盤に同点に追いつくと、大歓声の中登場した西田有志選手のサービスエースで日本がセットポイントを迎え、最後は今大会絶好調の甲斐優斗選手が強烈なスパイクを決め、強豪相手に25-23と先制します。
しかし第2・第3セットは、イタリアの壁に捕まり思うような攻撃ができなかった日本。点差をジリジリと広げられると、フィリップ・ブラン監督はメンバーチェンジを多用しあらゆる手を尽くしますが、16‐25、17‐25と2セットをイタリアに連取されてしまっていました。
第4セットも追いかける展開となりますが、これまでも最後まで決して諦めてこなかった日本は、粘り強くレシーブを上げ、成功率の高いクイックなどで応戦しますが、最後はほんのわずかなラインアウトで17-25となり、1-3でイタリアに敗れてしまっていました。
試合後のインタビューでは、悔しさを語りながらも続く日本ラウンドでの躍動を英語で語ってくれた宮浦健人選手。この悔しい敗戦に、日本のファンの方々からは
「イタリアの壁は厚かった…」
「ベストメンバーじゃなくてもここまで戦える日本すごい!」
などの声とともに…
「イタリア戦の負けは本当悔しいな…
でもただの敗戦じゃなくて価値ある試合だった!」
「ブランさんイタリア戦で大選考会やってない?」
など悔しさの中にも、今後の成長につながる課題が明確になったことや、パリ五輪を見据えた戦略に期待の声もあがっていました。
今大会第1週のブラジルラウンドを3勝1敗で終えた日本。この試合終了時点で、全勝のイタリア、ポーランド、そして日本と同じく3勝1敗となっているフランスに次いで4位となっており、まずは前回大会同様上位7チーム入りし、ファイナルラウンド進出を狙っています。
続く日本ラウンドでは、頼れるエースの石川祐希選手と髙橋藍選手が待ってくれており、移動と休息を挟み、日本時間6月4日19時20分からの世界ランク14位のイラン戦からまた連勝を続けてくれることでしょう。