カナダ・カルガリーを会場に、3月2日から競技がスタートしている世界ジュニア選手権2023。
競技2日目には男子ショートプログラムが行なわれ、シニアのチャンピオンシップス覇者である三浦佳生選手が、少しヒヤッとする場面がありながらも、見事首位通過となっています。
The top 3 after the men’s SP at #WorldJFigure:
— Golden Skate (@goldenskate) 2023年3月3日
1.Kao Miura 三浦 佳生 🇯🇵 85.11
2.Wesley Chiu 🇨🇦 80.56
3.Naoki Rossi 🇨🇭 PB 79.46 pic.twitter.com/AI4do1kjbw
ISUが開催する中で、ジュニア世代の大会としては最大である今大会。
日本勢として8選手が出場しており、42選手が出場する男子シングルには、昨年末の全日本ジュニア選手権を制した吉岡希選手と、四大陸選手権2023覇者の三浦選手という強力タッグが参戦。
ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会2023
— 公益財団法人日本スケート連盟 Japan Skating Federation (@skatingjapan) 2023年3月1日
男子の公式練習が終了しました。#吉岡希 #三浦佳生#FigureSkating #フィギュアスケート pic.twitter.com/PhbHKB2FBE
第5グループの26番滑走として登場した吉岡選手は、「マラゲーニャ」の壮大な曲に乗り、冒頭のトリプルアクセルを見事成功。
その後も、高さのある3回転ループや流れるような連続ジャンプなどで会場を沸かせると、ますます勢いに乗った吉岡選手。
中盤から終盤にかけても、力強く、そしてキレのあるスケーティングで魅了すると、圧巻の演技でフィニッシュ。
思わずリンクサイドのコーチらも喜ぶ会心の出来となり、これには現地の解説者も思わず「アメイジング!」と声を漏らしてしまうほどとなっていました。
真剣な表情となっていた演技中ですが、キスクラではホッとした様子で笑顔をのぞかせた吉岡選手。
この見事な演技で、昨年末の全日本選手権で出した80点には及びませんでしたが、国際大会としてはシーズンベストとなる76.44点を獲得し、7位通過となっていました。
Nozomu Yoshioka 🇯🇵 PB 76.44: “I am very pleased with my score I didn’t expect that much, I am especially happy I got 35 in components as I worked a lot on my expressions recently. I am a very competitive and ambitious person and I think that sometimes rather holds me back.”… https://t.co/5so8M8Wr4x pic.twitter.com/vsmLnxvmpm
— Golden Skate (@goldenskate) 2023年3月2日
そして、最終グループの40番滑走として、今大会大本命の三浦選手が、黒に真っ赤な花が刺繍された衣装を身に付け登場。
情熱的な「ミケランジェロ '70」の曲に乗り、力強く、そしてこの日も爆速で滑り始めると、冒頭の3回転ループを華麗に着氷。
続くトリプルアクセルも高さがあり、会場からは思わず大きな歓声が沸き起こっていました。
その後、連続ジャンプで着氷が乱れていましたが何とか堪え、フィニッシュ後には、思わず
「危ねぇ!セーフ…」
と口に出しそうなジェスチャーをした三浦選手。
演技後は、リンクに投げ入れられたぬいぐるみを拾いながら、声援を送ってくれたファンの方々に挨拶。
キスクラでは手を振ったり、ピースサインで写真撮影に応じたりしていた三浦選手には、この演技で85.11点が与えられ、見事首位通過でフリーへ折り返していました。
Selfie 🤳 time!
— Golden Skate (@goldenskate) 2023年3月3日
Well done, everyone!
1. Kao Miura 三浦 佳生 🇯🇵 85.11
2. Wesley Chiu 🇨🇦 80.56
3. Naoki Rossi 🇨🇭 PB 79.46#WorldJFigure pic.twitter.com/vOn6GTCXVv
この2人の好演と好発進を知ったファンの方々からは、
「枠取りもかかっている緊張の世界ジュニアで、よく頑張った!」
「大舞台で日本のジュニア選手たちは結果出すなぁ…!お見事だ♪」
などといった称賛の声が数多く寄せられていました。
なお続く男子シングルのフリーは、1日間をあけた5日8時15分から行なわれることとなっており、その後、表彰式が行なわれることとなっています。