カナダ・カルガリーを会場に、3月2日から競技がスタートした世界ジュニア選手権2023。
3日にはペアのフリーが行なわれ、ペア結成1シーズン目の、はるすみこと、村上遥奈選手と森口澄士選手は、総合で自己ベストを更新し、堂々の第4位で今シーズンを終えました。
2日に行なわれていたショートプログラムでは、大舞台でプレッシャーのかかる中、これまでの自己ベストを7点以上も更新し、6位通過と大健闘していた2人。
インタビューでは、りくりゅうから頂いたというボトルを手に、フリーでも笑顔で滑ることを約束してくれていました。
Haruna Murakami / Sumitada Moriguchi 🇯🇵 55.69:
— Golden Skate (@goldenskate) 2023年3月1日
“We are very happy about scoring a PB. Our goal here is to skate clean and have fun!”
He plans to continue competiting as a singles and a pairs skater.
The bottles they are holding on this picture were a gift from their training… https://t.co/Qvw5Y3wfjB pic.twitter.com/3RZMIkCZy3
年齢制限により、来シーズン以降しばらくの間、国際大会に出場できない2人ですが、ファンの方々からは
「こんなに素晴らしいペアが大会に出れないなんて…」
とショックを隠せない声も寄せられており、
「今大会での姿を目に焼き付けたい!」
との声も…。
そんな2人は、直前の6分間練習ではリラックスした表情でプログラムを確認。
個別に動くこともありましたが、心なしか普段の6分間練習よりも、2人で確認する時間が長かったように感じ、2人での最後のジュニア大会を味わっているようにも見えました。
9番滑走として登場した2人は、ビートルズの名曲「All You Need Is Love」の優しいリズムに乗り、笑顔で演技をスタート。
冒頭のツイストリフトを慎重に決めると、2人の息がぴったり合った3回転ルッツで会場を沸かせます。
その後、2人の武器であるサイドバイサイドを繰り出すも、村上選手が最後のジャンプの着氷で溝にハマってしまったのか、体勢を崩してしまう姿が…。
それでも、決して笑顔を忘れることなく、最後まで会場中に愛と幸せを振りまいたはるすみの2人。
フィニッシュポーズの熱いハグをする場面では、会場から大きな拍手と声援が送られ、笑顔で今シーズン最後の演技を終えた2人。
この演技は、自己ベストに3点ほど及ばないものの、99.02点が与えられ、総合では自己ベスト更新となる、154.71点で4位となっていました。
Haruna Murakami / Sumitada Moriguchi 🇯🇵 154.71
— Golden Skate (@goldenskate) 2023年3月3日
“The support of the crowd helped a lot, especially towards the end when we started to feel tired. After the performance we were just relieved it was done.
The coaches said we should be really proud of ourselves.
In Japan we are… https://t.co/RrLJZQhk3U pic.twitter.com/axvUd7U3f3
キスクラでも最高の笑顔を届けてくれたはるすみの2人には、直後からSNSに
「はるすみが、笑顔で終われて本当に良かった!」
「もの凄い成長速度だ!数年、国際大会に出られないのが勿体なすぎる…」
といった称賛の声が続々と寄せられていました。
昨年の1月にペア結成し、シングルとの二刀流で今シーズンを駆け抜けた2人。
たった1年でここまで世界の大舞台で大活躍できたのは、先輩であるりくりゅうペアの後を追いかけながら、カナダで武者修行を行なうなど、忙しい中でも決して努力を怠らなかったから。
カップル種目に注目が集まっている今だからこそ、日本ペア界の次世代を担うであろう2人には、大きな期待とともに、国際大会に出場できない3シーズン中のサポートが求められていました。