フィギュアスケートのジュニアグランプリシリーズ第5戦目となるハンガリー大会が、日本時間9月21日からスタート。前戦で6位と悔しい思いをした柴山歩選手が、冒頭の連続ジャンプを成功させリベンジを果たし、2位発進となる好調ぶりを見せてくれています。
今大会には、男子シングルに1戦目7位となっていた垣内珀琉選手、そして女子シングルに1戦目2位とファイナル進出のかかる村上遥奈選手と、柴山選手の3選手が参戦。当初は、西野太翔選手もエントリーしていましたが、残念ながら大会2週前に欠場を報告していました。
日本勢男子唯一の出場となった垣内選手は、煌びやかな緑と黒の衣装を身に纏いショートプログラム6番滑走に登場。冒頭の高さのあるダブルアクセルを見事に成功させると、その後のジャンプを全て着氷。特に3回転ルッツの美しさに、思わず息をのんだファンの方々。
さらに、憧れの高橋大輔さんのような世界一とも評されるステップを目指しているとのことで、その滑らかで流れるようなステップやスピンも絶品。このノーミスの演技で、66.95点をマークし、首位と8点差以内という表彰台圏内の4位につけていました。
続いて、女子シングルのショートプログラムの5番滑走に村上選手が登場。黒とゴールドの衣装で登場すると、冒頭の3回転ルッツは堪えたものの、続くダブルアクセルや3回転のコンビネーションジャンプを華麗に決め、勢いに乗ります。
多少の緊張感は感じられたものの、スピンでレベル4となるなど終始華麗な演技を披露。ほぼノーミスの演技となっていましたが、今回のジャッジの方々の採点が全体的に渋く、57.51点で10位となり、ファイナル進出に向けフリーでの巻き返しが期待されていました。
そしてこの日絶好調だったのが、前戦で悔しい思いをしていた柴山選手。33番滑走に登場すると、冒頭の3回転のコンビネーションジャンプを華麗に決め、続くダブルアクセルも着氷させると、美しいステップやスピンで観ている方々を魅了。
最後の3回転ルッツのみ堪える場面がありましたが、それ以外は完璧と言っていいほどの素晴らしい出来で、キスクラでコーチとともに61.65点で2位が告げられると、満面の笑みを見せ、ファンの方々からフリーでの健闘と表彰台乗りが期待されていました。
この3選手の演技をご覧になった方々からは、
「JGP最終になる選手が多いからか、みんないい滑りになってるね♪」といった声に加え、
「点数思ったより出なかったね…今回の採点渋いな…」といった採点について言及する声も寄せられていました。
なお続くフリーは、男子が23日0時から、女子が同じく23日18時からとなっており、ジュニアグランプリ大会終盤に差し掛かり、ファイナル出場に向け見逃せない熱い闘いが続いています。