中国・杭州を会場に開催されている第19回アジア競技大会において、男子バレーボール日本代表・龍神NIPPONが銅メダルを獲得。しかも、9月30日から始まるW杯にはA代表が出場するため、B代表で挑んでのこの結果に、ファンの方々から祝福と称賛の声が相次いでいます。
この大会は本来昨年開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により延期に…。そのため、オリンピック予選となるW杯との重複を避けるため、日本のようにB代表を出場させるチームもあれば、中国のように自国開催で主力メンバーで挑むチームもある状態となっていました。
そんな若手中心としたB代表の龍神NIPPONは、開幕から5戦をストレート勝利で飾り、見事ベスト4に進出。しかし準決勝の相手は、ホスト国で会場中から大声援を受けた中国との戦いとなっており、残念ながらストレートで敗れ、翌日の3位決定戦に回っていました。
銅メダルをかけた3位決定戦の相手はカタール。このチームとは8月のアジア選手権準決勝でA代表が戦っており、ブブゼラが会場中に鳴り響く完全アウェーの中、大事な第1セットを奪われるも、選手交代や幅広い戦術で2セット目以降は押し切り、なんとか勝利していました。
そんな相手に対しB代表の日本は、第1セットを37‐35という白熱した大接戦で奪うと、第3セットで競り負けセットを落としてしまいましたが、その他のセットで競り勝ち見事銅メダルを獲得。この手に汗握る試合をご覧になった方々も、疲れるほどの展開となっていました。
この勝利について日本のメディアも次々と報じているのですが、先日のカナダとの強化試合や30日からのW杯に出場するA代表と、今大会奮起したB代表のことを詳細に書く記事が少なく、中には「あれ?日本アジアでそんなに強くないじゃん!」と悲観的な声も…。
それでも、このメンバーの違いを知るファンの方々からは
「B代表で銅メダルなんて、本当に強い日本が帰ってきたという感じがする!」
「このメンバーでアジアでメダルとは、代表の底上げができてる証ですね♪」
と改めて層の厚さについて称賛の声があがっていました。
カタールとの激戦を制し、銅メダルを獲得 第19回アジア競技大会(2022/杭州)
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) 2023年9月26日
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またこの快挙に、A代表のキャプテンである石川祐希選手から「アジア大会組のみんなお疲れ様!銅メダルおめでとう!」とSNSに投稿があると、B代表のキャプテンとしてこの大会をプレーや言葉で引っ張った柳田将洋選手が、いいねをつけて返すといった素敵なやり取りも…。
— Yanagida Masahiro 柳田 将洋 (@y_masaaaa_yk) 2023年9月26日
本来であれば、B代表の選手たちもA代表に入りたいという気持ちが強いのでしょうが、その悔しさをバネに、今大会本当に素晴らしい結果を残しています。このチームの勝利が、そのまま日本代表の底上げになり、続くW杯に向けて弾みとなってくれることでしょう。
男子日本代表チームが明治神宮で必勝祈願
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) 2023年9月26日
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B代表の銅メダル獲得で沸いた26日には、A代表の選手・スタッフ全員が明治神宮で必勝祈願を行なっており、キャプテンの石川選手は「絶対勝ちきるという強い気持ちを持って準備していきたい!」と語ってくれています。