中国・杭州を会場に開催されているアジア大会。決勝で北朝鮮と激突した女子日本代表・なでしこジャパンは、前半から押され気味となるも、決定的場面で勝負強さを見せ、後半に一気に突き放し見事大会2連覇を達成すると、ファンの方々から歓喜の声が寄せられています。
10月3日の準決勝では、前回大会決勝で対戦したホスト国・中国と激突し、完全アウェーの会場の中序盤から闘志むき出しの激しい試合展開となるも、4-3と日本が中国を1点差で下し決勝進出を決めると、ピッチで嬉しさを爆発させたなでしこジャパンの選手たち。
しかし決勝の相手は、男子日本代表の試合で序盤から危険なプレーを連発していた北朝鮮。飲水タイムには水を配っていた日本のスタッフからボトルを奪った上で、威嚇までする数々の反スポーツ的行為が世界中から非難され、女子の試合にも不安の声が寄せられていました。
そんな不安の中スタートしたこの決勝戦前半序盤は、ラフプレーは出ないものの、ボールに対する瞬発力やフィジカルの強さを見せた北朝鮮の選手たち。それでも日本は粘り強くディフェンスを続けると、10分にカウンターのチャンスから中嶋淑乃選手がゴールを決め先制。
しかし38分には、北朝鮮に右サイドから突破されると、中央からシュートを放たれ1-1と同点にされてしまいます。その後も積極的にボールを奪い、猛攻を見せる北朝鮮に対し防戦一方となってしまった日本は、前半をこのまま終え後半に機会を伺うことに…。
北朝鮮ボールでキックオフとなった後半も、日本はなかなかいい形を作らせてもらえず序盤はシュートすら打たせてもらえない状況に…。流れを変えたい日本は、メンバー交代をした直後にコーナーキックに大沢春花選手が頭で合わせ、苦しい中でも2-1と逆転に成功。
これで勢いに乗った日本は、その直後となる4分後に谷川萌々子選手がミドルシュートで3点目となる追加点を奪うと、さらにその2分後には、千葉玲海菜選手が自らドリブルで攻め込み4点目をあげるなど、一気に北朝鮮を突き放した日本がこのまま勝利を飾りました。
この見事な勝利により、大会史上初の連覇を達成したなでしこジャパン。過去の対戦成績は1勝2敗という北朝鮮相手、しかも若い次世代の選手を軸に臨んだ代表チームということで、この勝利は、これからの日本女子サッカー界において大きな価値のある優勝となりました。
また、日本男子選手たちが受けた反スポーツ的行為を、女子選手たちがサッカーのルールの中で正々堂々と返したことに、ファンの方々からは「北朝鮮が思いの外ラフプレーが少なかったから日本も思い切って行けたのが良かった♪」といった称賛の声が続々と寄せられていました。
🔹日本女子代表🔹️
— JFAなでしこサッカー (@jfa_nadeshiko) 2023年10月6日
🏆𝐂𝐇𝐀𝐌𝐏𝐈𝐎𝐍𝐒🏆
2大会連続3度目のアジア制覇🇯🇵⚽️
𝐓𝐡𝐞 𝟏𝟗𝐭𝐡 𝐀𝐬𝐢𝐚𝐧 𝐆𝐚𝐦𝐞𝐬 𝐇𝐚𝐧𝐠𝐳𝐡𝐨𝐮 𝟐𝟎𝟐𝟐
9.22(金) ○ 8-0 🇧🇩
9.25(月) ○ 8-0 🇳🇵
9.28(木) ○ 7-0 🇻🇳
9.30(土) ○ 8-1 🇵🇭
10.3(火) ○ 4-3 🇨🇳
10.6(金) ○ 4-1 🇰🇵#AsianGames #夢への勇気を… pic.twitter.com/wOMfZwOR7L
なお、そんな男子代表も決勝戦に駒を進めており、10月7日夜に韓国と対戦。女子同様主力メンバーではない中、女子同様優勝が期待されているようです。