台湾を会場に開催されている、世界ジュニアフィギュアスケート選手権2024。3月1日には、アイスダンスのRDと女子シングルのFSが行なわれ、島田麻央選手の日本史上初となる2連覇や、13歳・上園恋奈選手の大逆転3位など、日本勢に躍動に歓喜の声が寄せられています。
この日から競技がスタートしたアイスダンスでは、さらあつカップルこと、岸本彩良選手・⽥村篤彦選手組がRDに登場。31組中17番滑走としてキレのある「Mr. Roboto」を熱演すると、2人のこれまでのファンの方々だけでなく、会場の方々もその魅力の虜に…。
公式練習では、「皆さんに楽しんでもらえるようなプログラムに…」と語ってくれていた通り、キレのある息のあったツイズルや安定感のあるリフトで魅了。この演技で56.75点を獲得し14位通過となると、上位20組が進出できるFDに向けて意欲を語ってくれていました。
Sara Kishimoto / Atsuhiko Tamura 🇯🇵 56.75
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年3月1日
SK: “I was so nervous ahead of our skate but Atsuhiko calmed me down and told me I would be okay, and I was. So thank you so much to him. It felt great to skate here and the atmosphere was really good. We are happy to be here.”
On… pic.twitter.com/rZyv17P68S
その後の女子FSでは、8位通過となっていた上薗選手が圧巻の演技を披露。冒頭のコンボを華麗に決めると、その後も次々と美しすぎるジャンプで会場を魅了するだけでなく、全てレベル4となったスピンや、13歳とは思えない豊かで洗練された表現に会場の方々は骨抜き…。
ケガを乗り越え、今シーズンのシンデレラガールとして最高のFSを見せると、この演技が自己ベスト更新の132.74点となり、総合194.70点が表示され、キスクラでは感動の涙が…。この完璧な演技でSP8位から最終3位と大逆転した上園選手に世界が注目していました。
🇯🇵⛸️🌟Rena Uezono takes the lead!
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) 2024年3月1日
A stellar show from Japan’s 13-year-old superstar, who shed tears of joy in the kiss&cry.
The Junior Grand Prize bronze medallist has an overall score of 194.70 – and is about 20 points ahead of runner-up Sarina Joos.#FigureSkating… pic.twitter.com/GI73J0dL55
続いて3位通過となっていた櫛田育良選手が、SPに続いてファンの方々から『ハマりプロ』と評されている「The Little Prince」を披露。冒頭のコンボを耐えるも、中盤のジャンプで2度の転倒となってしまいましたが、それでも最後まで諦めずその世界観を表現。
長い手足を活かしながらも繊細な表現や滑らかなスケーティング、そして全てレベル4のスピンなどでも魅せ、ミスはあったものの自己ベスト更新となる総合180.97点となり、最終5位となっていましたが、全てを出し切った素敵な笑顔を見せてくれていました。
Ikura Kushida 🇯🇵 114.36 / 180.97
— Golden Skate (@goldenskate) 2024年3月1日
“I was very nervous, and I wasn't able to move as I usually do.
After going into the second half, I was still nervous but my movements were better compared to the first half.
I wanted to enjoy this competition to the most I can, and also… pic.twitter.com/BLhJq4ZDwg
そして昨年大会優勝ながら、今回はSP2位通過となっていた島田選手は、強い気持ちで逆転を狙う演技を披露。冒頭のトリプルアクセルはステップアウトとなってしまいましたが、それでも続く4回転トウループを完璧に決めるなど、その後も高難度ジャンプを次々と成功。
韓国のシン・ジア選手が後に控えるというプレッシャーのかかる場面でしたが、コロナ禍明けから負けなしが続いている島田選手の本領が発揮される場面でもあり、その勝負強さとこれまでの練習が生き、総合218.36点で逆転優勝を果たし、日本史上初の連覇となっていました。
🇯🇵🚨 Mao Shimada steps up to show why she is the Youth Olympic Games gold medallist, world champion and queen of quadruple toe loops – with a season’s best score of 145.76 in the Free Skating.
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) 2024年3月1日
Her overall score? A gold medal-winning 218.36! 👏✨🥇#FigureSkating #WorldJFigure pic.twitter.com/G0iWpbh5U5
この後に行なわれた表彰式では、島田選手と上園選手が笑顔で表彰台に上がると、ファンの方々からは「2人とも素晴らしい快挙です♪」などと歓喜の声が続々と寄せられていました。