パリ五輪の開会式を待たず、7月24日未明から競技がスタートするサッカー競技。日本代表は男女ともにメダルが期待されていますが、大会を支える審判団にも山下良美さんら女性審判団の日本代表が五輪の舞台に立つことに、FIFAなど海外から期待の声が寄せられています。
男子は24日のパラグアイ戦、女子は25日のスペイン戦となるグループステージ初戦に向け、準備を進めている日本代表の選手たち。そんな選手たちと同様、大会を支える審判員として山下良美さん、坊薗真琴さん、手代木直美さんの3人の日本人審判員が今大会に参戦します。
\\日本のレフェリー達がフランスに向けて出発🇫🇷//
— JFAなでしこサッカー (@jfa_nadeshiko) 2024年7月19日
第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)に選出された、日本のレフェリーのトリオ、#山下良美 主審、#坊薗真琴 副審、#手代木直美 副審がフランスに向けて出発しました✈
オリンピック開幕前のセミナーを経て、 #なでしこジャパン #U23日本代表… pic.twitter.com/sL3U4z0AYA
今年4月には、世界中から今大会を支える審判員21名、副審42名などが発表。その中から出場チームの対戦カードによって担当が振り分けられたのですが、7月24日にFIFAから、公式サイトに「パリ2024サッカートーナメントで審判を務める男女混合チーム」とのタイトルで…
「FIFA女子W杯の審判経験をもつ日本の女子審判山下良美は、7月24日に行なわれる男子グループCのエジプト対ドミニカ共和国の試合を審判する」と発表がありました。女性主審が五輪で男子の試合を担当するのは史上初という快挙に、世界中から驚きの声が上がっています。
山下主審ら3人は、2019年と2023年の女子W杯でも開幕戦や重要なゲームでレフェリーに当たった他、J1史上初の女性審判団としても躍動。また五輪については、東京大会に続く2大会連続の選出となっており、FIFAから絶大な信頼がおかれていることが分かります。
Match officials have been confirmed for the opening day matches of the Olympic Football Tournaments, with mixed gender officiating teams working together in #Paris2024 ➡️https://t.co/FSQq44CyjK pic.twitter.com/dwnCbsG24j
— FIFA Media (@fifamedia) 2024年7月23日
特に山下主審は、2022年に大会史上初の女性審判員としてW杯カタール大会で第4審判員を担当。今年1月のアジアカップでも、史上初の女性審判員としてオーストラリア対インドの一戦を担当しており、日本代表として新たな道を切り拓き続けているのです。
ちょうど1年前の女子W杯では、開催国・ニュージーランド対ノルウェー戦の注目集まる開幕戦で登場し、本格導入されたVARを使用する場面があると、山下主審がヘッドセットマイクを通じ力強く場内に宣言したことが大きな話題となり、海外からも注目が集まるこの3人。
さらになでしこジャパンなど、サッカー日本代表の試合ではよく見る光景となっている試合後のロッカーの整頓やホワイトボードなどへの感謝メッセージについても、山下主審らが使用したロッカールームに残されており、その品格に惚れ込んだFIFAが大絶賛していました。
❤️ARIGATOU❤️
— FIFAワールドカップ 🏆 (@FIFAWorldCup_JP) 2023年7月27日
日本のマッチオフィシャルである山下良美(以下、敬称略)、坊薗真琴、手代木直美、そして韓国のキム・ユジョンが、試合後のウェリントン・スタジアムの更衣室に感謝のメッセージを残してくれました
リスペクトあるのみです 👏 pic.twitter.com/82jEDjMevP
この3人のナイスなジャッジぶりに加え、日本人らしい素敵な品格をみせてくれた日本人審判団には、世界中の方々から「ぜひまたその姿が見たい!」とのおねだりの声が寄せられていたため、今回パリ五輪で史上初となる男子の試合での起用となったのでしょう。
山下さんら日本女性審判団には、海外の方々から
「彼女たちは世界トップクラスの審判だ!
VARも素早かった♪」
「彼女たちは素晴らしい審判員だと知っているよ♪」
などと大きな注目が集まっています。