2月10日から競技がスタートした四大陸選手権2023。
11日早朝には、10組のペアによるショートプログラムが行なわれ、りくりゅうこと、三浦璃来選手と木原龍一選手が最終滑走として登場し、見事首位通過となるも、かわいい"おこ"顔で話題となっています。
富士山の五合目に当たる1,800m越えの高地に位置する、アメリカ・コロラドスプリングスを会場に開催されている今大会。
公式練習では、高地への不安を口にしていた三浦選手に「酸素あるから大丈夫だよ!」と木原選手からの精神論発言が話題となっていました。
そんな2人は、公式練習で好調をアピールしており、力強く安定感のあるリフトは三浦選手がより良い位置についたり、スロージャンプではこれまでよりも高く、美しい放物線を描いたりし、体力面に関しても「最後は気持ち」と話すなど、期待が高まっていました。
前日に行なわれた滑走順抽選では、最終滑走、いわゆる『ラスボス』となっていたりくりゅう。
6分間練習では、いつも通りそれぞれでウォームアップをし、氷の感触を確かめた2人の、今シーズンの輝かしい成績がアナウンスされると、一際大きな声援が。
そして、人生は1人ではないことをテーマに歌った曲「You’ll Never Walk Alone」に乗せ、滑り出した2人から醸し出された幸せオーラ。
冒頭のツイストリフトは高く綺麗に決まりましたが、その直後のサイドバイサイドで三浦選手がまさかの転倒…。
それでも、スロージャンプを華麗に決め、息の合ったスケーティングと、高地で酸素が薄い中でも決して失われることのない素敵な笑顔で、演じ切った2人。
フィニッシュ後にはこれまでのような笑顔のない三浦選手に対し、「大丈夫だよ」と優しく声をかけていた木原選手。
キスクラに向かった2人に対し、会場から温かな声援と拍手が送られる中、71.19点で首位通過がアナウンスされても、とびきりの笑顔とはなりませんでしたが、2位に3点差、3位には5点差近くをつける状況となっていました。
この得点は、今シーズンの中でも低い点数となっていますが、ミスがあったサイドバイサイド以外は、全てに高い加点が与えられていますし、他のエレメンツの精度もかなり高くなってきているのが感じられた、2人の素敵な演技となっていました。
そんな演技を早朝から観た方々からは、「寝起きで2人の演技を観たら、涙腺が爆発してしまった…」や「ミスがあっても首位発進は流石です!」など、2人の演技を称賛し、続くフリーに向けた期待の声が寄せられていました。
そんな期待の高まるりくりゅうの2人は、翌12日6時55分からスタートするフリーの最終滑走として登場することとなっており、その後に行なわれる表彰式で「台乗りリフト」をする姿が期待されていました。