ルクセンブルクを会場に開催されたクープドプランタン2023。
競技2日目には、ジュニア男女のフリーとシニア女子のショートプログラムが行なわれ、中井亜美選手のトリプルアクセルを成功させての完全優勝や、千葉百音選手の首位発進に、歓喜の声が寄せられています。
過去、多くの日本勢が表彰台に上がり、盛り上げてきた今大会。
今年も若き日本勢8選手が参戦しており、競技初日となった現地時間3月17日には、ショートプログラムで中井選手や三宅星南選手ら、多くの選手が表彰台圏内でのスタートとなっており、注目を集めていました。
競技2日目となる18日には、まずジュニア男子のフリーが行なわれ、ショートプログラム4位発進の周藤集選手が、昨シーズンからの継続プログラムである「ニュー・シネマ・パラダイス」で転倒があるも、総合166.51点で順位を上げ、3位でフィニッシュ。
また、2位通過だった田内誠悟選手は「ムーラン・ルージュ」の豊かな表現力で魅せますが、ジャンプでミスがあり得点を伸ばせず、総合177.39点で2位に…。
2選手とも完璧な演技とはいきませんでしたが、日本勢としてこのカテゴリー3大会ぶりの表彰台となっていました。
続くジュニア女子のフリーでは、ショートプログラム4位となっていた高木謠選手が、美しい「マスク・オブ・ゾロ」のプログラムを披露。
美しいジャンプと表現の数々で会場を沸かせ、得点を大きく伸ばし、総合179.78点で見事2位となっていました。
そしてこのカテゴリーで圧巻の演技を披露してくれていたのが、首位通過となっていた中井選手。
「ミス・サイゴン」の曲に乗り滑り出すと、冒頭、前戦の世界ジュニア選手権では決められなかった、中井選手最大の武器であるトリプルアクセルを見事着氷。
直前の6分間練習でも3回中1回しか決められていなかっただけに、その勝負強さに驚きを隠せずにいたファンの方々。
その後のジャンプやスピンなども完璧に決め、フィニッシュ後にはガッツポーズも飛び出したこの極上の演技で、総合198.23点で見事2連覇達成となりました。
そしてこの日の最後には、シニア女子のショートプログラムが行なわれ、このカテゴリー唯一の日本勢として参戦の千葉選手が「シンドラーのリスト」の曲に乗せ、華麗なダブルアクセルや圧巻の表現力で魅せ、66.97点をマーク。
見事首位通過となっていました。
この結果を知ったファンの方々からは、
「亜美ちゃんのトリプルアクセルを決めての優勝はヤバすぎる…最高だった!」
「百音ちゃんの演技は、美しい以外に言葉が出てこない…」
などといった称賛や歓喜の声が、SNSに続々と寄せられていました。
なお、競技最終日となる日本時間3月19日22時過ぎからは、シニア男女のフリーが控えており、その後、表彰式とエキシビションが行なわれることとなっています。