フィギュアスケートのジュニアグランプリシリーズ第3戦目となるトルコ大会で、女子シングルで中井亜美選手がJGP2連覇を達成し上薗恋奈選手とワンツーを飾ると、男子シングルも2人とも表彰台に上がり、出場した日本勢が全員メダル獲得で大盛り上がりとなっています。
今大会に日本から出場している4選手全員が、前日のショートプログラムで4位までの表彰台圏内に入り期待の高まっていたファンの方々。特に、中井選手と中田璃士選手は前回大会で優勝しているだけに、ファイナル進出に向けての大事な試合となっていました。
そんな中、女子フリーの31番滑走にショートプログラム4位通過となっていた上園選手が登場。冒頭のコンビネーションジャンプを華麗に決めるなど、今大会がJGPデビューとは思えないほどの完璧な演技で、総合187.71点で順位を伸ばし見事2位となっていました。
そして、ここで優勝ならばファイナル進出確実という緊張感の中、首位通過となっていた中井選手が登場。「Only Hope」の曲に合わせ滑らかに滑り出すと、冒頭のトリプルアクセルを完璧に決め、その後のコンビネーションジャンプなども次々と華麗に着氷。そんなジャンプはもちろん、伸びのあるスケーティングや豊かな表現力で観ている方々を虜にすると、その圧倒的世界観のままフィニッシュ。小さなミスはあったものの、この素晴らしい演技で総合194.65点という高得点を叩き出し、見事JGP2連覇を達成していました。
続いて行なわれた男子のフリーでは、25番滑走にここで上位に食い込めばファイナル進出のかかる中田選手が登場。昨シーズンからの継続プログラムである映画「007」のテーマ曲に合わせ、冒頭の4回転トウループを完璧に決めるとその後のジャンプも次々と成功。キレのある滑らかなスケーティングでその世界観を披露すると、最後は力強くフィニッシュ。ガッツポーズも飛び出したこの演技で、総合222.35点と自己ベスト更新となる得点を叩き出し見事2位となり、優勝の選手が前回大会5位だったため、中田選手のファイナル進出が決定。
ショートプログラム首位通過だった蛯原大弥選手は、冒頭のトリプルアクセルでの転倒が響きましたが、その後の華麗なジャンプや豊かな表現力で総合207.17点と3位になると、中田選手とともに表彰台に上がり、素敵な笑顔を見せてくれていました。
この大会で2選手がファイナル進出、そして全員メダル獲得という素晴らしい結果を知ったファンの方々からは
「大きなプレッシャーの中、ファイナル出場おめでとう！」
「男子も女子も全員表彰台おめでとう！本当に素敵な演技でした♪」
と称賛の声が寄せられていました。
なお続くジュニアグランプリシリーズは、9月14日から競技がスタートする日本大会となっており、島田麻央選手や中村俊介選手、アイスダンスの岸本選手・田村選手組なども出場となっており期待が高まっています。
