平昌オリンピックで金メダルを獲得し、大会2連覇を達成した羽生結弦さんの偉業を称え、5年前の4月22日に盛大に開催された『2連覇おめでとうパレード』。
10万人以上の方々が全国から集結した、この時の感動が蘇る映像に、ファンの方々から感動の声が寄せられています。
66年ぶりとなる2連覇を達成した羽生さんを祝福するパレードは、地元・仙台市内で実施。
出発式では、宮城県から2度目の県民栄誉賞を授与され、
「2連覇をして、仙台に『ただいま』と言える状況になり本当に嬉しい!」
と語ってくれていた羽生さん。
自身初の金メダルを獲得した、4年前のソチ大会後に行なわれたパレードには、約9万2千人が沿道に集結していましたが、2回目となるこの時は、主催した実行委員会によると、羽生さんを一目見ようと全国から集まった観衆は、予想を超える10万8千人以上だったとのこと。
パレードは市中心部の大通り、約1.1kmのコースを約40分かけて進見ましたが、羽生さんはパレードカーの上から笑顔で手を振り続けたり、世界を魅了した演技の決めポーズを披露したりと、サービス精神旺盛に集まった方々からの声援に応えてくれていました。
この時集まったファンの方々は、生の羽生さんを『目に焼き付けたい!』と思いつつも、『写真や動画でも撮りたい!』と必死にスマホなどで撮影。
しかしそんな時に限って上手く撮れないもので、SNS上では「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」が賑わっていました。
この時に活躍していたのが、NHKの360度カメラ。
パレードカーの前方につけられたこのカメラは羽生さんの様子はもちろん、熱気に包まれた会場の雰囲気を届けてくれており、この映像が先日、NHKの担当者の方からSNSに再投稿されると、たちまち話題に。
羽生結弦さんファンはご覧になった方もいるかと思いますがこの機会に 五輪連覇のときの優勝パレードの360度動画ですhttps://t.co/GEDVLqTA95
— 足立 義則 (@dachio) 2023年4月18日
この映像を、5年ぶりに再びご覧になったファンの方々からは、
「パレードすごい熱気が蘇ってくる!懐かしくて涙が…」
「そうそう、写真撮るの下手くそ選手権!そういうのあったねー♪」
などと懐かしみ、感動の声が続々と寄せられていました。
なお、このパレードの経済効果は何度も報じられているのですが、羽生さんのこれまでの献身的な姿から、再度お知らせさせていただくと、実行委員会が報じるところによれば、来場者の飲食や宿泊など、直接的な経済効果で11億円超。波及効果は7億円以上とのこと。
また、このパレード全体の収支は黒字となっており、そのほぼ全てを宮城県スケート連盟に寄付。未来の選手強化や育成などに活用されており、羽生さんと同じリンクで育った千葉百音選手など、世界に羽ばたく選手も現れ始めています。
そんな素敵な映像を懐かしく振り返るファンの方々ですが、競技から退き、連日メディアなどを賑わす自由の翼を羽ばたかせた羽生さんの姿に、どこか安堵感を感じているようです。