6月27日、NBAでプレーする八村塁選手が、8月に日本などで開催されるW杯に欠場することがJBA(日本バスケットボール協会)から発表されると、SNS上では悲しみの声にも増して「彼の決断を尊重したい!」との声が続々と寄せられています。
富山県出身の八村選手は、人気・実力ともに世界最高のリーグであるNBAのレイカーズの中心選手として、昨シーズン、チームのプレーオフ進出に大きく貢献するだけでなく、その第1戦でベンチ出場ながら29得点をあげる大活躍により、チームを勝利に導いていました。
19日にはJBAから、W杯に向けた第1次男子日本代表候補選手が発表されており、そこには八村選手の名前も挙げられ、ファンの方々からは期待の声も寄せられていました。しかしこの日、JBAから「八村塁選手欠場のお知らせ」との大会欠場が正式に発表。
この中で、八村選手は
「このたびは今年のW杯を欠場する決断をさせていただきました。
楽しみにしていてくれていたファンの皆様には、このようなご報告になってしまい申し訳ありません…」
としてファンの方々に対する気持ちを語った上で、続けて
「とても難しい判断でしたが、昨シーズンと長いプレーオフ戦を終え、これから初めてのFAに備えて、今後の自分のNBAキャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました」
として、来シーズンに向けトレーニングに励むことを明らかにしてくれていました。
これに対し、男子日本代表チームのトム・ホーバスヘッドコーチは、一緒に戦えないことは非常に残念とした上で
「八村選手がNBAで活躍し続け、そして来年のパリオリンピックでは一緒に戦えることを心より願っています」
と優しい言葉を送ってくれていました。
JBAも、
「協議を続けてまいりましたが、NBAにおける来季の契約、またコンディショニング等の課題を総合的に勘案したうえで本人の意向を受入れ、今夏の日本代表活動への招集を見送ることといたしました」
と八村選手の決断を尊重するコメントを発表しています。
【お知らせ】
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2023年6月27日
「FIBAバスケットボールワールドカップ 2023」男子日本代表チーム 八村 塁選手(LAレイカーズ) 欠場のお知らせ
詳しくは→https://t.co/bkI4qGfMd1#AkatsukiJapan #FIBAWC
これに対し、素早い反応を示した同じくNBAでプレーする渡邊雄太選手は
「先に言っとくけど俺は出る!
でも出ない判断をしたルイの気持ちもめちゃくちゃわかる…」
と大事なFAを控える気持ちへの理解と、八村選手へのリスペクトを語ってくれていました。
先に言っとくけど俺は出る👌
— Yuta Watanabe 渡邊 雄太 (@wacchi1013) 2023年6月27日
でも出ない判断をしたルイの気持ちもめちゃくちゃわかる
この一連の発表に、ファンの方々からは
「苦渋の決断だったろうし、八村くんの決断を尊重します!」
「ファンとしては八村さんがNBAで色々成し遂げてくれたほうが嬉しい♪」
などといった声が続々と寄せられており、大多数が八村選手の決断を尊重しているようでした。
なお、日本・沖縄、フィリピン、インドネシアの3か国共催で開かれるバスケットボールワールドカップ2023は、8月25日からとなっており、6月26日からは強化合宿が始まっています。