日本一を決めるだけでなく、今後の主要国際大会への派遣がかかる全日本フィギュアスケート選手権2023。12月21日からの競技を前に、前日となる20日には公式練習と開会式、そして滑走順抽選が行なわれ、最強寒波に負けない熱気がビッグハットを包んでいます。
20日の午前からは、会場となる長野・ビッグハットに選手たちが続々集結。アイスダンスから公式練習がスタートするのを前に、JSFは選手たちの意気込みをインタビューしSNSに投稿。残念ながら有能アンバサダーは不在なものの、その舞台裏を届けてくれています。
現在、日本各地に今シーズン最強寒波が到来しているのですが、この日を待ち侘びた選手たちやファンの方々の熱気で、その寒波もタジタジの勢い…。公式練習では氷の感触を確かめながらも、気迫のこもったジャンプや力強いスケーティングを見せてくれていました。
また、夕方から行なわれた開会式や滑走順抽選では、選手たちがスーツに身を包み参加。まるで成人式のような和やかな雰囲気で、選手たち同士が談笑するシーンも見られましたが、その笑顔の裏にはバチバチの闘志が見え隠れしており、その様子を見たファンの方々からは、
「開会式見てると、いよいよ全日本始まるなぁという気持ちになる!」
「全日本の開会式見たけど、みんなからの気迫が凄かった…
『絶対優勝狙ってやる!』って感じの集中力で、勝負はもう始まってる感じが良いね…」
などといった期待と緊張の声が寄せられていました。
この大会には日本のメディアだけでなく、多くの海外メディアも注目を集めており、海外記者も来日。フィギュアスケート専門メディアの「Golden Skate」が選手たちのコメントを報じると、同じく専門メディアの「Rocker Skating」はいつも通り大会のメダル予想を投稿。
同社のJackie Wong氏によると、「男子はシーズンを通して安定しているが、女子はそうではない!優勝候補ははっきりしているが、それ以外のメダリストは、多くの候補者の中から選ばれる可能性があるだろう…」と前置きをした後、男女シングルのメダル候補を予想。
男子シングルは、「今シーズン大きな成功を収めているスケーターは6人いて、その誰もが表彰台を狙える!」とし、銀メダルに鍵山優真選手、銅メダルに三浦佳生選手、そして4位以下には佐藤駿選手らが並び、やはり優勝には宇野昌磨選手を挙げていました。
対して女子シングルは、「トップ10の大半はまったくの手探り状態だ…」と前置きし、シニアに対等するほどの力を秘めたジュニアの存在を語り、優勝には坂本花織選手、銀メダルには島田麻央選手、銅メダルに吉田陽菜選手を挙げ、三原舞依選手の体調不良を案じていました。
日本一を決めるだけでなく、今後の主要国際大会の派遣が重くのしかかっており、「何年経ってもプレッシャーが…」と語る選手も多く、そんな選手たち同様、ファンの方々も緊張しながらの観戦となりそうです。