今年7月から開催されるパリ五輪出場に向け、北朝鮮とのアジア最終予選に臨むサッカー女子日本代表・なでしこジャパン。2月24日の第1戦の開催地が白紙となり、中立国での開催も報じられる中、ファンの方々からは"ある国"での開催が噂され、話題となっているようです。
8日の記者会見では、池田太監督から北朝鮮戦に出場するメンバーが発表。ここに注目が集まるかと思いきや、話題は24日の第1戦アウェーでの開催地でもちきりとなり、佐々木則夫女子委員長も「平壌開催の可能性もゼロではない」としながらも、中立地開催を示唆…。
今月上旬、AFCが北朝鮮に対し中立地開催の提案を通達したそうですが、返答がないとのこと。代替地を含め開催地の選択権は北朝鮮にあり、平壌開催の可能性を残したまま、日本は決定を待つ状況となっており、平壌入り直前に予定していた中国合宿も白紙となっていました。
これに対し、池田監督が「いずれにせよ相手は変わらない…しっかり準備したい!」と力強く語ると、藤野あおば選手も「相手のペースにはまったら終わり…自分たちのペースを乱さないように積極的にやりたい!」と述べるなど、覚悟をもって臨むことを誓っていました。
そんな中、ファンの方々からは
「中立開催は本当に助かる!
選手たちがなにされるかわからないし…
でも中立国って中国とか?」
「北朝鮮が了承しそうな中立地って、中国くらいしか思いつかないけど…」
など、中国での開催を予想する声が多くあがっているようです。
これらの声は、2008年の南アフリカ男子W杯アジア最終予選で、韓国対北朝鮮戦において今回と同様にAFCや韓国側がゲーム開催に関してメッセージを送っても、北朝鮮側からはなんら返答が得られず、3週間前に中国が代替地となったことも根拠となっているようです。
この他にも、「クアラルンプールとかもある?」とマレーシアでの開催を仄めかす声も…。サッカー的に中立地であり、AFCの本部があるということに加え、マレーシアが政治的に北朝鮮と外交関係を持っているということも、重要な要素となっているようです。
13日から合宿を行なうなでしこジャパンですが、この期間中には開催地が報じられると見られていますが、開催地がどこであろうとも様々なことにおいて緊張感が高まる北朝鮮戦。最近では杭州アジア大会の決勝戦において4-1で下した相手ですが、終盤は相手のラフプレーも…。
この杭州大会の会場に詰めかけた観客の多くは北朝鮮寄りとなっており、日本の攻撃時にはブーイングも…。完全アウェーの雰囲気でしたが、技術と精神で格上となっていた日本女子が快勝したように、今回も会場がどこであれしっかりと対策を進めてくれることでしょう。
この注目集まる試合の放送は、DAZNでの配信が既に決まっていますが、現在開催地にかかわらずNHKが国際映像を使用して生放送する方向で話が進んでいるそうです。