パリ五輪出場をかけた北朝鮮とのアジア最終予選に向け、AFC(アジアサッカー連盟)からの正式通知がない状態で、開催予定のサウジアラビアに向け渡航したなでしこジャパン。そこには、これまでもなでしこの勝利を支え続けてきた、あの勝利請負人も同行しています。
20日午前のメディア対応の中で、北朝鮮のアウェー戦について、AFCからサウジアラビア・ジッダ開催の方向で準備を進めるよう指示を受けたことを明かしていた佐々木則夫女子委員長。しかし、1日以上経っても正式発表がないまま現地に移動という前代未聞の事態に…。
それでもチームは20日20時発の飛行機2便に別れ渡航。空港では多くのファンの方々が駆けつけ、選手たちはその声援に笑顔で応えており、憤りの声が囁かれるも南萌華選手は「外国の選手だったらめっちゃ文句言っている。本当に日本の選手は凄い…」とその忍耐強さを称賛。
そんな出国選手や監督らに混じり、あの勝利請負人であるシェフの西芳照さんも同行する姿が…。選手たちが「1番の楽しみ♪」と語る西シェフの料理はなでしこの選手たちに欠かせないものとなっており、昨年のW杯や浦和レッズのACL遠征にも帯同し、その勝利に大きく貢献。
西シェフは自身のSNSに、「パリオリンピック出場を賭けた北朝鮮戦行って来ます。応援して下さい!」と空港の写真を添付した投稿を上げると、多くのファンの方々から「西さん頼みます!移動大変でしょうけど、なでしこ達を癒してください!」などの声が寄せられています。
パリオリンピック出場を賭けた北朝鮮戦行って来ます。応援して下さい!#なでしこジャパン pic.twitter.com/K2T3J4TJui
— 西芳照 (@dream24_nishi) 2024年2月20日
そんな強力な助っ人の助けも借りながら、選手たちは試合があるであろうサウジアラビアでの北朝鮮戦に…。試合開始時刻は未定ですが、いくら昨年末にブラジル戦で経験したとはいえ、この時期でも日中の最高気温35度ということで、日本側は夕方以降のキックオフを要望…。
そしてファンの方々の注目は、テレビ生中継やライブ配信があるかということ。昨年11月の男子アジア予選のシリア戦では、今回と同様にサウジアラビアでの代替地開催でしたが、残念なことに中継も配信もなし…。しかし今回のアジア最終予選の場合は、AFCが放映権を所有。
今回もかなり高額な放映権料を要求してくると思われますが、北朝鮮国内で放送が不透明な状況よりはまだ公平性があり、今回の開催地をめぐってのお詫びのことを考慮すると、これまでよりは安価な価格で日本の放送局が放映してくれるのではないかと思われます。
また昨年のW杯の際は、FIFAからの高額な放映権料を求められていたため、開催直前までなかなか決まらなかったTV放送ですが、直前になってNHKがなでしこジャパンの全試合を放送してくれていたことを考えると、今回もNHKが放送してくれるのではないかと期待しています。
前代未聞のことが多すぎる今回のパリ五輪出場をかけた北朝鮮とのアジア最終予選ですが、ファンの方々からは「そろそろ到着かな?暑さに負けず勝利を掴み取ってほしい!」といった声援が続々とSNSに寄せられています。