悲しみの雨が降るセキスイハイムスーパーアリーナを会場に、惜しまれつつも開催された羽生結弦さんによるRE_PRAY宮城。最終日となるこの日も世界中から駆けつけたファンの方々によって会場・ライビュ会場・お茶の間アリーナは熱気に包まれ、感動の涙が溢れました。
この日のデータがロードされると、妖精のように美しい羽生さんが登場し、映像や光に合わせ「いつか終わる夢」を演舞。見守るファンの方々の祈りが通じたかのように、圧倒的表現力で滑り切ると、ファンの方々の歓声が湧き上がった会場・映画館・そしてお茶の間。
続いて、赤と黒に染められた妖艶な「鶏と蛇と豚」の世界に惹き込まれると「私がこの世界のルールだ!」という言葉とともにゲームの世界に…。そしてその後は、2日目公演お決まりとなった激イケ散らかしの「阿修羅ちゃん」で、観ている方々の目をハートにした羽生さん。
序盤、氷を削る音だけが会場に響き渡った「MEGALOVANIA」は後半は一転、圧巻のスピンで魅せる絶品の演技に…。そして1部の最後は、贅沢な6分間練習後の「破壊への使者」となり、花粉症とは思えない圧巻のジャンプを連発し、総スタオベの大歓声があがっていました。
2部がスタートしてしまうと、公演が終わってしまうことに悲しみを感じつつも、圧倒的無垢感と癒しを感じる「いつか終わる夢:RE」に惹き込まれたファンの方々。その後も、「天と地のレクイエム」やハク様こと「あの夏へ」、そして「春よ、来い」で魅了した羽生さん。
その後、羽生さんの優しい語りで無事フィニッシュを迎えると、タイトル回収を成功したことに歓喜したファンの方々。そんな感動の公演のエンドロールに涙していると、マイクを胸の前に持ちTシャツ姿の羽生さんが登場すると、「最終公演どうだったでしょうか?」と第一声。
続けて、「あー、終わっちゃうんだなと思って一つ一つ丁寧に滑りました。話したいことはたくさんあるのですが、『何喋っとんじゃー』と思われるのもアレなので、あはは!」と笑顔で話しながらも、能登半島地震で被災した方々を思いやる言葉を送ってくれた羽生さん。
そして、「アーティストなので…」とまさかの歌を歌うのかと思いきや、日本以外にも30カ国から来たというファンの方々に感謝の言葉を送りながら、スタッフの方々の存在もあってこの公演ができていることを話したかったという羽生さんに、ファンの方々からは大声援が…。
その後のアンコールでは、「別のやる?」と冗談も混ぜながら「Let Me Entertain You」をコールありの全力で演じると、息を切らしながら「もう帰っていいよね?」などまたも冗談混じりで話し「こんな素敵な環境を作ってくれてありがとうございます!」と感謝した羽生さん。
最後は、笑顔で代表作「SEIMEI」などを演じると、ファンの方々から惜しみない声援と拍手が送られ続け、11月から4つの都市を会場に開催された今公演に幕を下ろしていました。