
今シーズンGP大会6戦を終えた時点で、シーズン2位となっているフィギュアスケートペアの三浦璃来選手と木原龍一選手のりくりゅう。12月に名古屋で開催されるGPファイナルや、その後のミラノ五輪での躍動に海外メディアなどから期待を示す記事が続々投稿されています。
11月末時点で、ジョージアのアナスタシア・メテルキナ選手/ルカ・ベルラワ選手組の225.20点についで、木下グループ杯で叩き出した222.94点でシーズン2位となっている2人。GP2大会でもミスがありながらも優勝を飾っており、五輪金メダルに最も近いペアとなっています。
PAIRS SB 23 Nov 25
— Jackie Wong (@rockerskating) 2025年11月24日
225.20 Metelkina/Berulava CSGEO
222.94 Miura/Kihara CSJPN
221.38 Hase/Volodin CSGER
213.40 Stellato-Dudek/Deschamps GPCAN
209.88 Conti/Macii GPCHN
207.28 Pavlova/Sviatchenko GPJPN
^205.49 Efimova/Mitrofanov GPFIN
203.79 Sui/Han GPJPN
202.11 Nagaoka/Moriguchi…
そんな世界選手権チャンピオンで国際的な注目を一身に集める2人には、来るミラノ・コルティナ五輪に向けた最終前哨戦とされる日本開催のGPファイナルでも、日本のみならず海外メディアからも熱い視線が注がれており、その強さの秘訣についても分析が行なわれています。

今シーズン、りくりゅうはGPシリーズのフランス大会、そしてスケートアメリカの2戦で優勝を飾り、唯一の獲得ポイント満点となるトップ通過でGPファイナル進出を確定。特にスケートアメリカでは、SPのSBSのジャンプの乱れにより2位スタートとなっていたものの、FSではその洗練されたコンポーネンツと落ち着きを見せつけ、ライバルを逆転して優勝を飾っています。これは2人が単なる技術だけでなく、世界チャンピオンとしての精神的な強さと、逆境を跳ね返す能力を備えていることの証明でもあり、これらについて海外メディアでは「2人がSP後に語った常に厳しい自己評価と詳細な分析、そしてその飽くなき向上心こそが世界最高峰のペアとしての地位を確立し続けている要因である…」などと評しています。

また「12月にホームタウンで開催されるGPファイナルは、2人にとって特別な意味を持ち、日本中のファンからの熱烈な応援を直接受けることができる稀有な機会」として五輪前の最も重要な国際大会での優勝にも期待を寄せているようです。しかしこのファイナルには、2人と並んで進出を決めたジョージアの有力ペアなど世界トップクラスのライバルたちが集結。「この舞台で彼らがもし完璧な演技で優勝を飾れば、それはミラノ五輪の金メダルへ向けて『決定的な宣言』となるだろう。彼らの『世界タイトルは負担ではない』という言葉通り、重圧を力に変え再び世界を制覇する姿に期待が高まっている…」とも報じられています。

そんなりくりゅうの最終目標は、開催まで100日を切ったミラノ・コルティナ冬季五輪で、日本ペア史上初となる五輪メダルの獲得。海外メディアの論調は、2人を最有力候補として位置づけていますが、2人は「私たちはまだ五輪チャンピオンでもメダリストでもない。私たちはただ先を追っているだけ…」と海外メディアに語るなど、常に謙虚な姿勢を崩しませんし、その側には「五輪は君たちが7位にランク付けされているところから始まる」と語り続けるコーチのブルーノ・マルコット氏が、2人のチャレンジャー精神を支えてくれています。
地元・名古屋での輝きを糧に、りくりゅうペアがミラノの氷上で日本のフィギュアスケート史に新たな金字塔を打ち立てる瞬間は、日本だけでなく世界中のファンの方々が待ち望んでいる瞬間なのでしょう。



