バレーボール男子のアジア選手権で、3大会ぶりの優勝を狙う世界ランク5位の日本代表・龍神NIPPONは、決勝で開催国であるイランと激突。
ブブゼラが鳴り響く完全アウェーの中、日本らしいバレーで優勝を飾ると、ファンの方々からは歓喜と祝福の声が寄せられています。
世界ランクに影響する今大会。出場チームトップの日本は、勝利してもポイントは稼げないものの、負ければごっそりと失ってしまうというプレッシャーの中、予選ラウンドから快進撃を続け、準決勝でカタールに1セット奪われるまでストレート勝利を見せてくれていました。
現地・イランのファンからの大声援も聞こえないほど、ブブゼラが鳴り響く中スタートしたこの試合。日本は石川祐希選手をはじめ、西田有志選手や髙橋藍選手、関田誠大選手らネーションズリーグでも大活躍したメンバーが起用され、難しい環境の中でも集中。
第1セットは、地元の声援を受け奮起したイランを序盤から突き放すのは難しく、競り合う状況が続きます。それでも、セッターである関田選手が、石川選手らの強烈なスパイクを演出しいい流れを作ると、終盤はじりじり突き放し、25-20で幸先よくこのセットを先取。
このいい流れのまま迎えた第2セットも、前回大会ではストレート負けを喫した相手とは思えないほど安定して主導権を握った日本。髙橋選手のサービスエースや、石川選手、そして途中出場の高橋健太郎選手のブロックなどで勢いをつけると、このセットも25-18とし連取に成功。
第3セットも、相手の猛攻を受けながらも、徹底してこれまで練習してきた日本らしいバレーを観せようと、1点1点を大切にボールを繋いだ龍神NIPPON。終始リードを保ち、得点を積み重ねるたびに笑顔で称え合い、25-18でこのセットもものにしストレート勝利を飾りました。
この勝利により、3大会ぶりとなる10度目の優勝を果たした龍神NIPPON。世界ランク10位のイラン相手にも付け入る隙を見せず、圧倒的強さを見せた日本の選手たちは『歴代最強』とも評されており、その強さに加えアイドル並みの容姿などで、ファンを増やし続けています。
この試合後に行なわれた表彰式で、面白い形の金メダルを首にかけ、素敵な笑顔でトロフィーを掲げ喜んだキャプテンの石川選手は、今大会のMVPに選出。また、ベストアウトサイドスパイカーに髙橋選手、ベストミドルブロッカーに小野寺太志選手が選出されました。
この素晴らしい優勝の瞬間をご覧になった方々からは、
「1位のトロフィーを嬉しそうに掲げる石川くんを見て涙が止まらなかった…」
「龍神NIPPONがアジアの頂点に立った!
この勢いで挑むW杯バレーが楽しみだ♪」
などといった喜びや祝福の声が寄せられていました。
9月30日に初戦を迎えるオリンピック予選を兼ねたW杯に向け、ファンの方々からの期待通り、今大会を優勝で終え弾みをつけた龍神NIPPON。アジアNo.1というタイトルを手に、W杯でも活躍が期待されています。