8月にハンガリーで行なわれていた世界選手権。
日本史上過去最多の入賞者を出した今大会で、唯一の金メダルに輝いた女子やり投げの北口榛花選手の投稿が大きな話題となっており、ファンの方々からは「真相究明をするべきだ!」との声が高まっています。
8月19日から27日にハンガリー・ブダペストを会場に開催されていた今大会。今年のダイヤモンドリーグで67m04の日本記録を樹立していた北口選手は、今大会の最終6投目で66m73を投げ、逆転で金メダルに輝いていましたが、その裏で本来あってはならない事件に遭遇…。
北口選手と同種目参加の斉藤真理菜選手、上田百寧選手、そして男子走幅跳の吉田弘道選手に対し、検定員から「ピットを傷める」という理由からスパイクピン変更を指示され、北口選手は強く断ったものの、3選手はその場でピンを外され、別のピンを手で締め挑む事態に…。
これに対し、JAAF(本陸上競技連盟)はその場で即刻抗議を行ない、一度は断られたものの、正しいという資料を準備し再度抗議。最終的には翌日「ルール上問題なかった。申し訳ない」と大会側から全面的に非が認められたものの、救済は認められませんでした。
これについて北口選手は、自身のSNSで
「なぜ私だけ無事だったかわからないですが、強くNOと言えることの必要性を再確認しました。
世界選手権で規定内ピンを使っていたにも関わらず、試合前のチェックでなぜかコントロールに引っかかり、直前でピンを変えさせられ、しかも手でつけられるということが、他の日本人女子選手たちに起きたからです。
私は同じピンでしたが、変えられませんでした。オフィシャルでも人間なので違うと思ったらNOとその場で抗議しなくてはならないと感じました。
実際に救済はありませんでしたし、 前にチームメイトが槍の着地の2〜3m前を測られた時も、試合後抗議しても救済はありませんでした。
救済があったと私が知ってるのは、スタジアムのワイヤーにぶつかって槍が落ちてきた選手が一度救済されてる時はありました。
これから海外で試合することも多いので備忘録として呟きました。
あまり事実は共有されていないので、今後誰にでも起こる可能性があると思いました」
と投稿し、これまでも納得のいかないことが度々起きていたことなどを明かしてくれていました。
https://t.co/07xMmFEfvP pic.twitter.com/qbuj58nzAk
— 北口榛花 harukaKitaguchi (@giant_babyparu) 2023年9月1日
この事態に対し、ファンの方々からは
「女子投てき初の日本金メダルの陰でこんなことあったのか…
残念でならない!」
「今回の件も、日本が国際大会で未だに受ける差別の一例ですかね…
連盟はぜひ真相究明して欲しい!」
などの声が続々と寄せられています。
この事実を公表してくれた北口選手は、練習拠点のあるチェコで9月2、3日に開催されたクラブチームによる伝統的対抗戦・ホドニン大会に参加し、選手の中で唯一の60mオーバーとなる60m06で優勝しています。