世界フィギュアスケート選手権2024のSPにおいて、2位通過となっていたりくりゅうペア。日本時間3月22日にはペアFSが行なわれ、懐かしの「Woman」プロでFSだけなら1位という圧巻の演技を見せながらも、惜しくも2位という2人に称賛の声が相次いでいます。
前日のSPでは、前戦の四大陸選手権以上のスピード感とキレのあるスケーティングに加え、第2の故郷であるカナダの最高の舞台で演じられる喜びが溢れ出した笑顔に、ファンの方々は73.53点で2位通過という結果以上に、2人の幸せ振り撒く演技に魅了されていました。
演技後ガッツポーズをした2人や、ブルーノコーチと力強くハグする木原選手の姿にも感動し、翌日のFSには、三浦選手も「滑り込んだ期間も長く盛り上がるプログラムで、私たちらしくていい!」と語る北京冬季オリンピックでも演じた「Woman」に期待の声が…。
演技前の6分間練習では、カナダのディアナ・マキシム組に負けないほどの声援を受けてリンクインすると、その声援の大きさに思わず笑みが溢れた2人。すぐにジャージを脱ぐと、懐かしの素敵な衣装にファンの方々からは「この衣装の2人を見るだけで涙が…」との声も…。
直前にディアナ・マキシム組が最高の演技をし、会場の熱気が最高潮に達した最終滑走に登場した2人。それでも「Woman」の曲がかかり、2人がしっとりと滑り出すと、観ている方々は一瞬で2人が醸し出す世界に惹き込まれ、その爽やかな風にうっとり…。
その後も圧倒的スピード感に乗りつつ、華麗なスロージャンプなどを次々決めると、2年前の感動が甦りつつも、これまで2人が歩んできた道のりが分かるかのような円熟した演技に…。笑顔の2人は、観ている方々に幸せを振り撒きつつ、最高の笑顔で力強くフィニッシュします。
会場からは割れんばかりの歓声と拍手が送られ、その場に倒れ込んだ木原選手。しかし、ジャンプで回転を揃えられなかった三浦選手は感情の整理ができないのか、笑顔はありませんでしたがキスクラでは笑顔を見せてくれ、この演技で144.35点を獲得しFSだけなら1位に。
しかし、総合では217.88点でディアナ・マキシム組にわずか3.68点及ばず、残念ながら2連覇とはなりませんでした。それでも、木原選手のケガからの復活や四大陸選手権からの成長、さらには北京冬季オリンピックの個人戦で叩き出した141.04点を超える演技を見せてくれた2人。
これをご覧になった方々からは「りくりゅうは今日も最高でした!今季全休もありえた中で世界2位はすごい!」などの声が続々と寄せられていましたが、残念ながら『メディカルリーズン』という理由で、表彰式で2人の姿を見ることはできませんでした。
Just talked to Bruno Marcotte - Ryuichi Kihara all of a sudden got lightheaded; they had to administer oxygen to him. He's on the mend now and feeling better, but he feels bad that he couldn't perform his duties for the medal ceremony and properly congratulate Stellato/Deschamps https://t.co/mMjIJRlxJp
— Jackie Wong (@rockerskating) 2024年3月22日
2人はこの後、25日に行なわれるEXとクロージングバンケットを経て日本に帰国し、30日からのSTARS ON ICEや、4月20日からのBloom On Iceに出演する予定となっています。