カナダ・トロントを会場に、4月9日から開催されているプレイヤーズチャンピオンシップ。藤沢五月選手率いるロコ・ソラーレが、カナダのレジェンド・ジェニファー・ジョーンズ選手率いるチームに勝利すると、試合後の心温まる言葉に世界中が感動の涙に包まれています。
グランドスラムの一つである今大会において、コロナ禍を除き2018年から毎回出場となっているロコ・ソラーレ。現地時間9日夕方からの初戦では、スウェーデンのチーム・ハッセルボルグに逆転負けを期すと、続く2戦目もスウェーデンのチーム・ヴラノーに敗れていました。
3連敗は避けたいロコ・ソラーレの相手は、ソチ五輪で金メダル獲得に貢献し、世界選手権においても優勝に導いたジョーンズ選手率いるカナダのチーム・ジョーンズ。それでもジョーンズ選手に見守られる中、正確なショットを連発し9-4で勝利したロコ・ソラーレ。
Jennifer Jones, everybody! 🌟 @TeamJJonesCurl tie it up 2-2 in the second against Team Fujisawa.
— Grand Slam of Curling (@grandslamcurl) 2024年4月11日
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An emotional moment between @jjonescurl and Team Fujisawa after their game Wednesday night at the @princessauto Players’ Championship. #curling #GSOC 🥌 pic.twitter.com/5hT7aZrDc1
— Grand Slam of Curling (@grandslamcurl) 2024年4月11日
この試合後、4人制引退を表明しているジョーンズ選手に藤沢選手や吉田知那美選手らが駆け寄り、熱いハグを交わすと、ジョーンズ選手も日本らしくお辞儀をして感謝。この様子は大会公式SNSにおいて「彼女は私たちのアイドルです」と報じられ脚光を浴びると公式サイトでも「チーム藤沢は感動的なゲームでチーム・ジョーンズを破った!」とのタイトルで、おそらくロコ・ソラーレの憧れの選手との最後の対戦となったことや、吉田知那美選手の「最後のグランドスラムでジョーンズにどうしても会いたかった」との言葉などを掲載。
「私がジュニアカーラーだった頃、SNSや動画は今ほど発達していなかった。
幼い頃はテレビや雑誌に映し出されるカーリングのスーパースターが遠く感じられ、憧れ、日本から1万キロも離れた国で輝くトップカーラーに憧れた。
彼女たちに会いたいといつも思っていたが、遠すぎるしお金もかかりすぎるので、彼女たちと同じステージに立つカーラーになることが、日本に生まれた小さなカーラーの唯一の道だった。
そんなことを思う私をここに連れてきてくれたスーパースターの一人であるジョーンズに心からありがとうと言いたい。
とても寂しくなりますが、私たちはもう少しの間この舞台でがんばります!」
とのジョーンズ選手への想いを綴った素敵な投稿があると、日本のファンの方々から
「思いの丈が詰まったメッセージが素敵です❤︎」
などのコメントが相次ぎ、さらには、
「なんて素敵な瞬間なんだろう!
あなたがジョーンズと分かち合い、そして永遠に大切にするこの貴重な思い出のために、一生をかけて積み重ねてきたものだよ!おめでとう、知那美」
と海外の方々からも注目されるほど、素敵なシーンとなっていました。
そんなロコ・ソラーレの選手たちは、大会3日目にイタリアのチーム・コンスタンティーニとのゲームで敗れ1勝3敗となっており、残念ながらプレーオフへ進むことはできませんでした。