インドネシアを会場に開催されているサッカー・U-17女子アジアカップにおいて、初戦タイを破り、順調なスタートを切った日本代表・リトルなでしこ。白井貞義監督が「最高の選手」と評し、先制弾で流れをつくったキャプテン・眞城美春選手が夢を語ってくれています。
出場8カ国中上位3カ国は、10月からドミニカ共和国で開催されるU-17女子W杯への出場権を獲得できる今大会。過去8大会中4大会で優勝する日本は、グループステージ初戦にタイと対決するも、暑さと緊張からか、前半はタイの固めた守備を打ち破ることができません。
後半、その固い守りを破ったのがキャプテンの眞城選手。サイドからのこぼれ球をゴール正面で拾うと、右足を振り抜きゴール右上にテクニカルなゴールを決めて嬉しい先制となると、これまでの重いムードを吹き飛ばし、そこから日本のゴールが次々生まれていました。
©️ Captain Miharu Shinjo nonchalantly finds the top corner!#U17WAC | #JPNvTHA pic.twitter.com/0l3ZAJ4mes
— #AsianCup2023 (@afcasiancup) 2024年5月7日
この試合後、AFCからのインタビューに応えた日本の白井監督は「選手たちは最初の試合だったこともありとても緊張していたが、彼女たちは最高のプレーをしようとした。今後パフォーマンスを向上させる必要があるが、目標は優勝なので、初戦勝利は非常に重要だった。我々は守備的に非常に優れていたが、状況をよりよく判断したり、ゲームのリズムをコントロールしたり、より多くのゴールを獲得できるようにしたりする必要がある…」と次戦・オーストラリア戦に向けて、またその先の優勝に向けて改善を誓ってくれていました。
そんな白井監督が『チーム最高の選手』と評し絶賛するのが眞城選手。チームキャプテンとして、そして先制弾を放った選手としてインタビューに応じた眞城選手は「今日のプレーには満足しているが、初戦で全員がかなり緊張していたし、次戦までの改善点は多い」と語り、続けて、「サッカーは素晴らしい競技だし、勉強と同じくらいプレーするのも大好き。でも、サッカーに興味のある友達が少ないので、トレーニングやプレーをしたい時は、この代表やクラブのチームメイトに頼らなければいけないのが残念なんです…」とサッカー愛を熱弁。
そんな眞城選手が『お気に入り選手』と語るのが、スペインの伝説・アンドレス・イニエスタ選手。初戦・タイ戦においても、中盤で周りをよく見たプレーや卓越したドリブル、そして先制弾でのあの華麗なシュート力など、憧れの選手と語るに相応しい活躍を見せていました。
眞城選手は、「彼がバルセロナでプレーしていた時にテレビで彼を見てました。彼はとてもとても素晴らしいドリブルスキルをもっている。彼への憧れから、私の夢はバルセロナでプレーすること！」と語り、さらなる成長と飛躍を約束してくれていたのです。
周りの選手を生かし、ゴールも決めるイニエスタ選手に憧れる眞城選手は、幼い頃からドリブルを熱心に練習し、そのテクニックと前への推進力が武器となっており、間違いなく今大会注目選手の1人となっています。
