バレーボールのU20アジア選手権の決勝において、現在世界チャンピオンの中国と対戦したディフェンディングチャンピオンの日本。予想通り激しいアジア頂上決戦となったこの試合は、フルセットまでもつれ込み常に手に汗握る展開となっていました。
決勝を前にAVCから公式サイトを通じ、過去21回大会のうち日本と中国が決勝戦で対戦したのは12回で、中国が7回、日本は5回のタイトル獲得となっていること、これらを合わせてこれまで中国は12回、日本は7回のタイトル獲得に成功していることが報じられていました。
そんな世代を超えたライバル同士の注目の一戦となった今大会決勝。第1セットはホームの大歓声に迎えられ中国がリードするも、日本は強烈なサーブや多彩な攻撃で反撃し25-23と先取しますが、第2セットは一進一退の攻防を勝ち切ることができず21-25と落とした日本。
この流れのまま迎えた第3セット、中国の強烈な攻撃が日本を襲い、17-25と差を広げられ連取された日本ですが、第4セットは中国のミスもあり、自分たちのバレーを展開。ボールを拾い素早い攻撃でポイントを量産すると、25-14といい流れを作り勝負は最終第5セットへ…。
会場に駆けつけたファンの方々や、AVCの公式YouTubeで試合をご覧になっていた方々も手に汗握る展開となったこの試合。中国は序盤からリードするも、負けられない日本も連続ポイントを奪い反撃しますがあと一歩及ばず10-15で敗れ、連覇とはなりませんでした。
この白熱した決勝をご覧になっていた日本のファンの方々からは、
「3連覇ならず準優勝だけど最後の追い上げ凄かった!
日本はU18とU20の両方で準優勝だね!」
「超アウェー状態にかかわらず最後までよく戦ったよ♪
準優勝おめでとうございます!」
などの声が続々と寄せられていました。
また試合後、AVCから公式サイトやSNSなどで「中国は日本との壮絶な決勝戦でタイブレーク勝利を収めタイトルを奪還!」とのタイトルでこの試合の様子が報じられ、中国はホームの声援を力に変え、4大会ぶりに日本に勝利しタイトルを奪還できたこと、日本は平均身長で中国に劣るものの、粘り強いバレーを展開し中国を追い詰めたこと、第5セットに日本が猛追をみせた際、会場の中国ファンの方々が沈黙してしまっていたことなどが報じられ、アジアの頂上決戦に相応しい試合となっていたことを熱く綴っていました。
またこの報道の前には、今大会の個人賞が発表されており、日本からはベストオポジットに強烈なスパイクで得点を量産していた秋本美空選手、そしてそんな秋本選手らに最高のパスを送っていた熊谷仁依奈選手がベストセッターに選出されていました。
なお、この試合の前に行なわれた3位決定戦では、韓国が勝利し大会3位、敗れたタイは4位、そして日本と中国に加え、5位のベトナムまでが2025年開催の女子U21世界選手権へ出場となります。