日本時間8月3日夜に、パリ五輪女子サッカーの準々決勝でアメリカと対戦する女子日本代表・なでしこジャパン。これまでも数々の歴史を作ってきたカードの激闘を前に、海外メディアは過去のデータなどをもとに予想合戦を繰り広げているようです。
優勝候補の一角であるスペインに敗れはしたものの、グループリーグ2位通過となっていたなでしこジャパン。ケガで離脱する選手も出てくるアクシデントに見舞われながらも、日本時間3日から始まるノックアウトステージに向け、入念に準備を進めていることでしょう。
対するノックアウトステージ初戦の準々決勝で当たるアメリカは、1次リーグで3連勝を飾り勢いに乗るチーム。これまで日本とも幾度となく対戦してきており、両チームにとって大会で勝ち進むにあたり、必ずどこかで出会うべきライバルとして認知されています。
そんなアメリカサッカー連盟からは、「知っておくべき5つのこと：アメリカ対日本」と題した記事が公式サイトに投稿。今大会のここまでの道のりやアジア大会の様子、これまでの多くの世界大会での激闘、そして4月にアメリカで開催されたSheBelieves Cupの様子を報じ、最後に日本というチームを、「ベテランと若手が融合した才能溢れるチーム」と評し、注目選手として清家貴子選手、田中美南選手、長谷川唯選手、熊谷紗希選手、藤野あおば選手の名前をあげ、準々決勝での相手としてこれ以上ない強豪チームであることを確認していました。
FIFAからも大注目のこの準々決勝は海外の方々にとっても大きな注目となっているようで、海外メディアも特集を組んで報道。世界中に1億人以上の読者がいるGiveMeSportは、日本に対しアメリカが過去40戦31勝1敗8引き分けとアメリカに分があったことを述べた上で、今回の五輪での勝負についてもアメリカが優勢であることを明言。
さらにアメリカ三大ネットワークのひとつ・NBC sportsでは、「準々決勝の予測」と題してアメリカにとって高カードとなった日本戦を踏み台に、あたかもメダルを確実にしたかのような報道をしているのです。ノックアウトステージでの激戦を見越し、主力をターンオーバーしながらも3連勝し首位通過したアメリカに対し、日本のカウンターに要注意としながらも自陣でのビルドアップに勝機があるとし、藤野選手や谷川萌々子選手ら若手選手の急成長に目を見張っているようでした。
その上で、「このゲームはPK戦に持ち込まれる可能性があるが、これはアメリカにとって大きなチャンスとなる。日本はカウンターが非常に速く危険だが、それはアメリカには通用せず、むしろアメリカの猛攻にあうだろう…」などとして2-1でアメリカの勝利を予想していました。
これまでの対戦結果に大きく左右され、アメリカ寄りの傾向も見られる予想合戦ですが、なでしこジャパンにとっては直近のSheBelieves Cupのリベンジと、この山を乗り越えた先にメダルが待っていることでしょう。
