日本時間8月3日夜、パリ五輪女子サッカーの準々決勝でアメリカと対戦した日本代表・なでしこジャパン。90分で決着がつかず延長戦に突入すると、アメリカから被弾し0-1で敗れてしまった日本に、国内外からリスペクトの声が続々と寄せられています。
過去の戦歴では、40戦1勝31敗8引き分けとアメリカに分があったからか、多くの海外メディアからはアメリカの勝利が予想されていましたが、それでも日本のカウンターや戦術の多さなどには、最大限の警戒が必要であることなどが報じられていました。
世界からの注目集まる中キックオフとなったこの試合。ブラジル戦で大活躍だった谷川萌々子選手がメンバー外、そして数日前に車椅子移動をしていた藤野あおば選手が痛み止めを服用して先発に入るなど、万全の状態とは言えないながらも闘志を燃やした選手たち。
前半序盤はアメリカにボールを持たれる時間が長くなりますが、それでも隙あらばカウンターを狙うようなシーンも…。中盤からは高い位置でボールを奪うようになると、スコアレスで迎えた後半も浜野まいか選手を投入し攻勢を強めますが、なかなか得点とはなりません。
その後もアメリカの攻撃をしっかり防ぎつつ、選手交代を多用し流れを作ろうとしますが、90分では決着がつかず迎えた延長前半。アディショナルタイムにトリニティ・ロッドマン選手から得点されると、これが試合を決める一発となり、0-1で惜しくも敗れてしまった日本。
Trinity.
— U.S. Women's National Soccer Team (@USWNT) 2024年8月3日
Rodman. pic.twitter.com/H3TOYzw0pg
この結果に日本のサポーターの方々から、
「最後まで期待がもてる試合でした!
感動をありがとうございました!」
「ベテランの献身と若手の成長が目立ったスゴイ大会だった!
次のW杯に向けて人材発掘&育成が楽しみ♪」
などの声が続々と寄せられていました。
今大会の様子を報じているFIFAは公式サイトで、「ロッドマンの決勝弾でアメリカが日本を延長戦の末に撃破」とのタイトルで、日本の中盤で連動した組織的な守備や素早いカウンターを評しながらも、なかなかチャンスが奪えず2大会連続のベスト8敗退となったことを報じると…
https://www.fifa.com/ja/news/articles/paris-olympic-japan-usa-2024-match-review
海外メディアも、「パリの準々決勝でアメリカ代表が日本代表に延長戦の末僅差で勝利した!」、「アメリカは試合中ずっと自身らを苦しめてきた、規律正しく相手に対応してくる日本の守備ラインをついに破った!」などと報じ、拮抗したチームのナイスゲームを称賛。
Japan are beaten by the USA and crash out of the Olympic Games 👋🇯🇵 pic.twitter.com/yafytDqi6x
— OneFootball (@OneFootball) 2024年8月3日
また対戦チームのアメリカサッカー協会からも、勝利を喜びつつ「日本を倒すのに90分では足りなかった…」、「日本に敬意を表します!」などといった投稿を次々とし、ピッチに倒れ込んだ浜野選手の肩をエマ・ヘイズ監督が抱えるシーンも添付されていました。
All respect.
— U.S. Women's National Soccer Team (@USWNT) 2024年8月3日
🇺🇸🤝🇯🇵 pic.twitter.com/nZbqywHyaY
メダル獲得に向け奮闘しながらも、アジア大会からの度重なる負傷者により万全の状態ではありませんでしたが、大きな感動と次につながる素晴らしい活躍をみせてくれたなでしこジャパンに労いの声が寄せられていました。